三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2015年1月25日放送

実は海の幸も山の幸も豊富な地域、安楽島!
知名度とブランド力を上げるため、『あらしま朝市』を企画し、新鮮な海産物や野菜などを販売します!

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パールロードに入ってすぐ、鳥羽市街に、最も近い所にある、陸続きの漁師町。
それが、『安楽島(あらしま)』。

海の幸、山の幸に恵まれた環境でありながら、知名度とブランド力がちょっと足りない。
そんな理由から、『あらしま朝市』を立ち上げたのが『あらしま新鮮組』のみなさん。
安楽島の産品をどんどん売り込んで、安楽島の名前を広く知ってもらおうとがんばっています。


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開催場所は漁協の前。
こちらは牡蠣養殖業者さんが運んできた、朝、取れたての牡蠣。
なんとバケツ一杯500円!

もちろん海苔もこちらの海で採れたもの。
海苔は今が旬のため、新物です!
およそ1ヶ月前まで海の中にいた海苔が、もう販売されているんですよ!


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お漬物もすべて手作り。
切り干し大根はみんなで千切りし、10日ほど干しています。
この味を求めて・・・の常連さんが多いそうです。

新鮮そのものの野菜は、すべて出店者自ら育てたもの。
走りのフキノトウや、なんとタケノコまで並んでいます!

海産物だけではなく、野菜や加工品なども販売しているのが、この朝市の特徴です。


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加工品には、地元の牡蠣とワカメの茎を炊いたオリジナル商品の佃煮や、里芋のコロッケが。
まさに、海の幸から山の幸まで、安楽島自慢の品々がずらりと並びます。


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そんな『あらしま朝市』について、運営する『あらしま新鮮組』の代表の出間リカさんにお聞きしました。

「安楽島を離島だと思っている方が多いので、陸続きであることと、海の幸・山の幸が豊富だということをみなさんに知ってもらいたく、この朝市を始めたんです」

『あらしま朝市』は2011年9月からスタート。
『あらしま新鮮組』のメンバーは海女、漁師、牡蠣養殖業者、農家、地元スーパーなどの女性たち。
朝市開催を通して、安楽島のPRや地域コミュニティ作りなど、地域活性化に取り組んでいます。


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8時スタートと同時に大盛況!
安楽島の海の幸・山の幸が、飛ぶように売れていきます。

「すぐ近くだし、魚や牡蠣や野菜が新鮮なので、ちょいちょい来ています」

「伊勢から、この朝市を目当てに来ました。
海の幸・山の幸の両方があり、何回来ても飽きません」

遠方からのリピーターもいるとは、本当に魅力的な朝市なんですね!


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ふるまいのコーナーも大勢の人で賑わっています。
牡蠣の蒸し焼きの他、今回は、今年初めての朝市ということで、伊勢海老と牡蠣も入ったお味噌汁が、特別にふるまわれました。


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ご覧ください、このみなさんの表情。
おいしいものをいただいて、そして、お買い物。
まさに、至れり尽くせりの朝市です。


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『あらしま朝市』の人気の一端を担う牡蠣の養殖場がこちら。
鳥羽の牡蠣といえば浦村が有名ですが、ここ安楽島でも養殖を行っています。
しかも浦村などに比べて牡蠣の筏の台数が少ないため、1個1個が海の中のエサをたくさん食べることができ、結果として1粒1粒の身が大きくなるそう。

知る人ぞ知る、まさに、隠れた産地とも言える安楽島の海。
他にも、ワカメや黒ノリの養殖も盛んに行われています。
是非とも『あらしま朝市』で、そのおいしさを、お確かめください。


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続いては畑で見せてもらったのは、『ヤマクラゲ』。
実はこのヤマクラゲ、本来の収穫時期は夏ですが、温暖な地域では、秋に種をまいて冬に収穫することも可能。
それだけ安楽島は、比較的温暖な土地なんです。

「地域の年寄りたちが集まって来て、そこではじめて輪が出来ます。
『久しぶりやな~、元気にしとった~』という声を聞くのが、一番嬉しいですね。
みんなの元気な声が聞こえてくるんです」

『あらしま朝市』のやりがいについて語る、出間リカさんの夫、出間英男さん。
出間さんの他に、70過ぎのおばあちゃんも野菜作りを通して朝市を楽しんでいるそうです。


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『あらしま朝市』がスタートして30分あまり。
もう商品がほとんど残っていません!
聞くと、毎回スタートして30分ほどで、ほとんど売り切れてしまうそう。
この日は新年第1回目の朝市だったため、多めに商品を用意したため、通常に比べるとまだお客さんが残っていてくれている状態だとか。


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「本当に、こんなへんぴな片田舎によくお客さんが来てくれるな、と思います。
この朝市を始めて、本当に良かったです」

「地元の名産や新鮮なものを販売しているのがけっこう伝わっているようで、やりがいがあります」

「何もなかったこの地域で、みんなで朝市を広められたのが嬉しいです。
これからもっと、お店の数を増やしていきたいです」

と、メンバーのみなさん。


『誰もやらないならば、自分たちでやってしまおう!』
そんな肝っ玉かあちゃんたちの意気込みから始まった『あらしま朝市』。
地域のつながり、そして、やりがいと生きがいのために。
その勢いは、とどまるところを知りません。

安楽島の海の幸、山の幸、そして、安楽島の名前をどんどん売り込みたい!
お母ちゃんたちの思いはFacebookなどネットの世界に、他の地域への出張販売に、その幅を広げています。

■出張朝市

・松阪ベルタウン楽市
 第3土曜 9:00〜13:00

・ふるさと味工房アグリ(玉城町)
 開催不定期

・パールロード鳥羽展望台
 開催不定期