三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2015年3月8日放送

県内の大学生がレポーターとなり、地域でがんばる企業やNPO法人を取材!
その内容をレポートで紹介します!

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こちらでミーティングをしているみなさん、実は、大学生レポーター『ガクレポ』のメンバー。
『ガクレポ』とは、NPO法人、企業、大学、行政という多様なセクターのメンバーで構成されるグループの呼びかけに応じて、県内の大学生が参加したもの。
平成25年6月に活動がスタートしました。


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地域貢献に取り組んでいる企業や団体の活動を、学生視点で取材し、冊子やホームページで紹介してきました。


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『ガクレポ』代表の、倉田夏実さんに、『ガクレポ』の活動意義についてお聞きしました。
ちなみに倉田さんは、三重大学人文学部の3年生です。

「大学生活が終わったら、すぐに社会人になってしまうので、大学生活のうちから、いろいろな企業さんやNPO法人さんと関われるというメリットがあると思います」


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これから実際に、企業への取材をするため、志摩市にやってきた『ガクレポ』のみなさん。
画面右から長谷部千彰さん、可知宗一朗さん、岩井彩音さん、そして代表の
倉田さんです。
行政などからのサポーターも同行しています。


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今回、取材に訪れたのは、志摩市にある『株式会社・山下組』。
創業100年を迎える建設会社です。
昨年、優れた中小企業に贈られる『三重のおもてなし経営企業選』に選定されています。


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取材は、山下組の社長さんへのインタビューからスタート。
全員、社長さんとは初対面。
慣れない名刺交換の後、まずは自分たちガクレポの活動の説明から。
しかし、説明の言葉に固さが感じられます。

取材する側が緊張していると、取材を受ける側も固くなりがち。
そんな中、山下社長は丁寧に学生たちの質問に答えていきます。
しかし、『ガクレポ』のみなさんは、気になる核心の部分にまだ踏み込めていない様子。
果たして、最も聞き出したい部分の答えを、社長さんの口から引き出せるのでしょうか。


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「社会へのおもてなしについて質問します。
山下組さんは、地域貢献関しては、利益を上げることが従業員などの
幸せの形であると考えていますね。
労働対価を還元することが会社のモットーである『マネーファースト』
の考えに繋がるということですか?」

『マネーファースト』。
実は、この言葉こそが、社長さんが掲げる会社のモットー。
気になっていた言葉を、ようやく切り出すことができました。

「適正に利益を上げて、その利益を還元することによって、まず従業員が幸せになり、家族が幸せになってということで地域が幸せになっていくかなと。
『世の中金やれ』というのが父の口癖。
小さな頃はいつも父が言うその言葉を『汚いことを言っているな』と思っていたけどね。
大人になってみると、実際に稼がないと従業員を養っていけない。従業員養っていけないということは、従業員が家族を養っていけない。
ひいては、そこの地域にいられなくなってくると、その地域が衰退してくる。やっぱり、従業員に利益を還元して家族が幸せになることが大切だと思うんですよ」

と、山下社長。
ようやく話の核心を引き出すことができたようです。


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はじめはみなさん緊張している雰囲気でしたが、話が進んでいく内に、笑顔がこぼれて、とても良い雰囲気に。
しっかり資料などを準備しているため、話がとてもスムーズに流れていきました。


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続いて、山下組の建設現場を取材。
この現場は、女性の監督さんが取りまとめているということで、女性視点から見る建設業についてなど、色々な質問を投げかけていました。

「さっき、監督さんが言っていた『建物を建てて残るというのが、すごく嬉しい』と言っていたので、そういうところを伝えたいと思います」

と岩井さん。

「下調べの段階であった『マネー・ファースト』という言葉。
地域と従業員さんのために、地域で経済を回して、地域にその利益をどんどん還元して地域を活性化させていきたいという、社長さんの思いを記事にしていきたいですね」

と、可知さん。

今年の1月から2月にかけて7つの企業を取材してきた『ガクレポ』のみなさん。
取材後は、こうして定例ミーティングを開き、それぞれの班でまとめたレポートの内容を確認。
よりわかりやすく、そして、より読者の興味を引き付けるように、みんなで完成度を高めていきます。

それをサポートするのは、NPO職員・会社員・大学教員そして、行政職員のみなさん。
なるべく、口は、はさまず学生たちが困っている部分のみ助言を与えるスタンスです。


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『産官学民未来創造コンソーシアム』代表であり、三重大学人文学部の
青木雅生准教授。

「基本的には、学生が自分たちで良い物をを作っていこうという形です。
2年目に入り、だいぶ実質的にやるようになってきました。
地域貢献が学生を通じての貢献というふうにつながっていけば、我々としても
やっていることが意味があると思いますし、地域の方にも理解いただけるとありがたいですね」


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学生の取材・編集の指導に関わる『NPO法人Mブリッジ』理事長の米山哲司さん。

「学生たちから指導を求められたことはうれしかったですね。
こうやって社会と接していこうという学生さんが表れたことで、是非NPOとして、協力したいと思いました。
これからも、学生さんならではの純粋な視点や、素直で誠実な姿勢で取材をしてもらいたいです」


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「活動してきた2年間で、三重にはいい企業さんやNPOさんがあることを知りました。
『いい会社がたくさんあるんだぞ!』と知ってほしいとの思いで、レポートを書いています」

「三重の中に埋もれている、すばらしい人やものを、知らない人たちに気づいて欲しいです。
身近にある良いところを、ちょっとでもいいので知ってもらえたらいいなと思って活動しています」

と、メンバーの狩野紗希さんと、宮崎瑶子さん。

学生ならではの視点で。
企業やNPOなどの魅力を伝える。
その蓄積が、企業、地域、学生の新しい架け橋になっていく。
それが『ガクレポ』を続けていく、続けたい理由です。


今月24日、『三重のおもてなし経営フォーラム』で『ガクレポ』が取材報告を行います。
興味のある方は、是非。