第126回『サルシカ隊長レポート』2015年5月

ドライブをしていて、ふと気になるところありますよね。
なのに「近くだから・・・」「また次の機会に・・・」と思ってなかなか行けないところ。
実は灯台下暗しで、思わぬ名スポットであるやも知れない。
というわけで、サルシカ隊長、奥田が、気になっていた灯台下スポットへ突撃〜!!!

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これまでに気になっていたにもかかわらず、一度も来たことがなかった志摩市磯部町恵利原の「天の岩戸」。
天照大神が隠れ、世界が真っ暗になった岩戸隠れの伝説の舞台を、ワタクシはマイナスイオンと共に身体で感じた。

が、ここにはもうひとつ、ワクワクするものがあるのだ。

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風穴。
しかも案内板が、山道を指しているのである。

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天の岩戸の駐車場にあった案内地図には、天の岩戸までの歩行時間と、天の岩戸から風穴までの歩行時間が記されていた。
天の岩戸から風穴まで15分。
が、距離は駐車場から天の岩戸までの距離よりずっと短い。
それが何を示しているか。
うん、間違いない。
道が険しいってことである。

「行くの、やっぱり?」

写真師マツバラは、明らかに行きたくないという顔をして言った。

「写真師は行ったことあるの、やっぱり?」

すると写真師は少し恥ずかしそうに首を横に振る。
おいおい、誰だ、さっき、雲より高いほどの上から目線で「行ったことがないなんて神様に怒られる」と言ったのは!!

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というわけで、ワタクシと写真師は山中の道へと入った。
かなり登りがキツイ。
いきなり息があがる。

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しばらく歩いたところに鳥居があった。
道にあるわけではなく、山へとつながる道なき道にかかっている。
この先に何があるのだろう。
どこへと導いているのであろう。
これも気になるけれど、勝手に入ったら怒られそうなので次回ということにする。

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登ったと思ったら今度は降りる。
道はかなり整備されているし、階段もつけられている。
が、横を見ると、かなりの崖。
木がなかったらさぞ恐ろしいことであろう。

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ずいぶん昔の落石であろうか。
道が途中でわからなくなる。

ここでくじけちゃダメなのだ。
突き進むのだ(笑)。

でもね、ヒールの人はやめたほうがいいですね。
あと脚に自信のない人も。
正直、結構歩きます。

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最後に回りこむように急な坂道をのぼったところが、風穴。
え、ここ?
って感じでいきなり現れる。

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穴をのぞき込むと、ずっと奥まで続いている。
風が流れる音がする。
冷たい風がずっと静かに吹き出している。
まるでエアコンみたい。
真夏、この穴のまえで仕事したら快適であろうなあ。

いったいこの穴はどこへつながっているのか。
じっと覗きこんでいると、地底人がひょっこり顔を出しそうで怖くなる。
人ひとりなんとか入れそうであるが、頼まれても絶対にイヤだ。
途中で腹がつっかえたらと考えるとぞっとする(笑)。

しかし、ここはまさに穴場だなあ(笑)。
ぜひここも立ち寄ってもらいたい。

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写真/松原 豊