『M子の地産地消レストラン』2015年7月(前編)

「その地でとれた食材を、その地で食す!」
久々の『地産地消レストラン』です!

このお店ができるのを2年前から待っていました!
ようやく、今年6月にオープンした『日本料理 朔』!
今回はしつこく、ねっちり書き込みます!

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すいません。
2014年の10月以来の『地産地消レストラン』です。
サボっていたわけではないのですが、サボっていたのです。

まあ、都合の悪いことはあっさりと忘れて。

今年6月、津市美杉町に完全予約制のレストランがオープンしたと聞き、こんな時だけ無駄に行動力のあるM子は、さっそく予約しました。

 

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場所は津市内から行くと、『火の谷温泉美杉リゾート』の手前です。
とは言っても通り沿いではなく、かなり山に入ったところ。
通り沿いにある、この素敵なヤギさんの看板を見過ごさないように!

ちょ、ちょっと、この先に本当にお店があるの?・・・と、思うでしょうが、私を信じてどんどん進んでください。
かなり細く急な道になるので、大型のファミリーカーは不向きかもしれません。

 

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いきなり開けた広場に、ヤギ小屋が見えたら到着です。
このヤギ小屋、移動式で可愛いです。

 

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『日本料理 朔』

 

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こちらが、その建物。
住人がいなくなりそのままになっていた民家を購入し、オーナー夫妻たちが手づくりでこのお店を作りました。
2つに分かれた道の先、右側がレストラン、左側はカフェとなっています。

 

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レストラン側店内。
6人がけのカウンターに、目の前は一枚ガラス戸。
カウンター右奥が厨房となっており、炭火の良い香りが漂ってきます。

 

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こちらが『朔』のご主人、沓澤敬さん。
どこかで見たことがありませんか?

ちょっとだけ長くなりますが。
実は『M子の地産地消レストラン』2013年4月、『地産地消のおいしいものがズラリ!美杉町「美杉むらのわ市場」!』に、『イマココ料理 朔』として登場しているのです。

さらには『サルシカ』の『三重移住者 第3回:沓澤敬さん・佐知子さん 「IターンとJターンの夫婦が作り始めた夢のカタチ」』にも登場!

沓澤さん夫妻はもともと那須で『bar×gallery朔(SAKU)』を経営。
かなりの人気店でしたが、お店をたたんで2013年、美杉町に移住してきました。

で、前述の『美杉むらのわ市場』に出店していた『朔』さんのジビエカレー弁当をいただいたところ、その美味しさに感動!!
いや、本当に美味しかったのです!
屋台でこれだけ美味しい料理が提供できるのなら、実店舗ではどんなに美味しいのだろう、とドキドキしたほど!
しかし、聞けばまだ店舗は持っていないと。
これからお店を作るんですよ・・・とお聞きしたのが2年前の4月。
以来、2年以上ずっと待っていたわけです。

あ、沓澤さんご夫妻については『三重移住者』の記事に詳しく載っています。

ちなみに沓澤さんが作っているのは、食前酒代わりの甘夏のジュース。
これが苦味なく程よい甘みと酸味で、飲むと同時にお腹が空いてきます。

 

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前菜7種。
テーマは『水の流れ』。
美杉の山の幸から、熊野灘の海の幸までの、雲出川をイメージしているそう。
美味しそうで、そして美しいです。
『朔』の料理はおまかせで3500円のコースのみ。
何が出てくるかはわかりません。

 

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左奥から、『鈴木牧場野の歌』の牛乳豆腐、20年ものの鶯宿梅(おうしゅうばい)の梅干しを叩いてわさびや大葉・昆布・キクラゲと合わせたもの、豆の五色和え。

牛乳豆腐は牛の初乳を使ったもので、やや酸味がありつつあっさり、カッテージチーズとモッツアレラチーズの中間的な食感。
鶯宿梅は相当酸っぱい!・・・のですが、旨味がめちゃめちゃ深く、そこの薬味が混ざっているので、相当複雑な味わいです。
正直、日本酒が欲しい・・・。

そして、豆の五色和えにビックリ!
カツオとサザエの出汁が豆に染みまくっているのに、豆が崩れていない!
程よい歯応えを残しています。
そのため、噛むと出汁とともにフレッシュな豆そのものの味も溢れるのです。
『煮豆』が少々苦手だったM子ですが、これは感動するほど美味しかったです。
中には時々サザエも隠れていて、一粒ずつ味わっていただきました。

 

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鹿ソーセージ、焼き茄子の胡麻みそ、ラタトゥイユ。
あのですね、鹿のソーセージが美味しすぎ!
スパイスが効いているのですが、純粋に風味の追加。
臭み消しを必要としないほど肉が新鮮で、プリプリしています。
これは丸ごと一本食べたい!!
なぜ肉に臭みがないのかは、のちのち。
茄子も炭火の香ばしさと身のとろけ感、その繊維に胡麻みそが絡みつき、うっとりします。
ラタトゥイユは当たり前なんですが、家で作るのとはまったく別物。
どうしてこんなにまろやかで甘く仕上がるのか、教えて欲しいです。

 

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そして声を失ったのが、この鯵。
こんなに新鮮で、こんなに身が厚く、こんなに甘い鯵は生まれて初めて!
しかしなぜ、美杉のこんな山の中で!
・・・と思っていたら、奥さんの佐知子さんの実家が紀北町紀伊長島だと。
なので、新鮮な魚が届くそう・・・ですが、それでも納得できないほどの新鮮さ。
何か秘密があるのでしょうか。
一緒に来たメンバー全員が、黙りこむほどでした。

 

うわわ。
まだ前菜なのに、書き込みすぎました。
続きは後編で!

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