伊勢神宮、松阪牛、忍者、鈴鹿サーキット・・・などなど、三重には日本を代表する歴史や文化がある。そして世界的にメジャーなランドマークが存在する。
が、それだけではない。
三重県はわれわれ三重県人が思っている以上に懐が深い。
なんと! 三重県にはフィギュアの博物館まであるのだ! 三重に最大萌え萌えスポットにサルシカ隊長が潜入する!!
前から気になって気になって仕方ないところであった。
が、なんていうんだろうか、決して近いところでもないし、そこへ行くためだけに出かけるのは気が引ける・・・そんな気分があった。
かつてサブカルチャーを生業(なりわい)にしていたのにも関わらず、自分がオタクであることを認めたくない、そんな素直じゃない気持ち(笑)。
しかし、
お盆期間中のそのとき、素直じゃないワタクシの背中を押してくれる人がいた。
万協フィギュア博物館の館長であり、万協製薬の社長、松浦さんその人であった。
「お盆期間中は社長の私がひとりでフィギュア博物館の店番してます!!
ぜひ私に会いにいらっしゃい!!」
こんなコメントが松浦さんのFacebookに書き込まれたのだ。
「私に会いにこい」とはこれまた上から目線の物言いであるが、これが松浦さんの持ち味である(笑)。
ワタクシはこの松浦さんとテレビ番組を通じて知り合い、現在はゲンキ3ネットの特派員もやってもらっている。
「そうか、そうか、松浦さんに会いにいけばよいのか。
ワタクシは決してフィギュアに囲まれてウフフとなりたいわけではなく、松浦さんに会いに行くのだ!!」
我ながらメンドー臭い手順を踏んで、ワタクシは万協フィギュア博物館のある多気へと向かったのである。
万協フィギュア博物館は、万協製薬の第三工場内にある。
この第三工場は、シャープ多気工場の近く、かつてイオンであった建物である。
ご覧のとおり、工場ではあるが、ウエルカムな面構えをしている(笑)。
ちなみに万協フィギュア博物館はこの右脇に入口がある。
開館時間は午前9時から午後5時。
毎週土曜日が定休日。
万協製薬の商品が購入できる商品券(600円)を購入すると、観覧ができる。
受付に入ったら、いきなり松浦さんが出てきた。
ひとりで店番をしているのだから当然であるが、この人に「いらっしゃいませ〜」と出迎えられると少々たじろぐ。
受付をおいてオフィスを抜けてミュージアムへ。
入るなり、ドドーンと広がるこの風景。
「すげえなあ、こりゃ」
たぶん誰もがそう思う(笑)。
展示室は第一、第二と分かれている。
あまりにすごすぎてその規模はわからないけれど、正直そこそこの規模の体育館の1.5〜2つぶんぐらいはあるのではないか。
第一展示室の壁にはずらりと等身大フィギュアが並んでいる。
もうこれだけで壮観だ。
昔なつかしいソフビもずらり。
アメコミやスターウォーズなどの映画のフィギュア、プラモデル、美少女系、なんでもござれ。
おおおお!
このあたりの仮面ライダーはワタクシの世代のだ!
懐かしい!
そうそう、仮面ライダー1号は色黒だったのだ(笑)。
おおおおおおおおおおおおおお!(しつこいね。笑)
バロムワンではないか!!
ワタクシが大好きだったヒーローだ。
いまこうして改めて見ると、あまりカッコよくなかったのだなと思うが、当時は本当のスーパーヒーローだった。
バロムワンはふたりの少年が合体して登場する。
が、その少年ふたりがケンカをしていたりして気持ちがひとつになっていないと変身できない。
その少年たちの友情バロメーターを示すのが、腰に携帯されている巨大なてんとう虫みたいな「ボップ」。
これ欲しかった!
本当にこれで変身できると信じてた。
この手に取りたい、そしてバロムクロス(わかる人だけでいいです)したいと思う。
ああ、いかん。
ふつふつとオタク心が盛り上がってきているぞ(笑)。
あああああああああああ、出たああ!!
ズバッと登場!ズバッと解決の「快傑ズバット!」
これが一番好きなヒーローだった。
仮面ライダーV3の宮内洋が変身前の主人公であったなあ。
なぜかギターを弾いてさすらっていたなあ。
いま思い出すと笑えるなあ。
ああ、ああ・・・。
いかん、思い切り特撮ヒーローの世界に浸ってしまっているではないか!!!
ちなみにこちらの万協フィギュア博物館ではフィギュア等の買い取りも行っている。
ワタクシが指さしているゴジラ、サンダ、ガイラの原型。
なんと、40万円!!できのう買い取ったものだという!!
つまりここのフィギュア、おもちゃは、すべて松浦さん個人がこつこつと集めてきたものなのだ。
この第3工場が出来るまでは、自宅よこの大きなガレージに展示されていた。
いやー、ここまで突き抜けるとすごいな。
もはや国家的財産だ(笑)
「おおおおおお、おまえたちもいたのか〜!!!!」
この箱に入ったスターウォーズのスタチュー(彫像)は、以前ワタクシが代表をつとめていた会社で販売したものだ。
箱にその会社のブランド名も入っている。
結構なお値段だったと思うが、かなりの種類が揃えられていた。
しかもあちこちに昔の我が社の商品が!!
あろうことか、松浦さんはかつてのお得意様であったのだ。
ありがたやありがたや。
これは第二展示室。
受付のお客さんが居ない間を見計らって、松浦さん本人がいろいろと案内してくれる。
「このアイアンマンはライトがつくんですよ。
写真を撮るならつけますよ。
小さいのも、あ、こっちも点けましょうか!」
ドタバタと動いていると、手にしたインタフォンが鳴る。
携帯モニターにお客さんの姿が映し出され、向こうの声が聞こえるのだ。
「あー、ちょっと待っててくださいね、いま案内してて!
すぐいきますから!!」
松浦さんはアタフタと走っていく。
まったくもって慌ただしい人だ(笑)。
それにしてもこの規模、コレクションの数は一体なんだ。
いったいどれだけのお金を使ったのであろうか。
どれだけ奥さんに怒られたのであろうか。
「最初はね、かなりぶちぶち文句を言われましたけど、ここをオープンしたらすごいって感動して喜んでくれていますよ」
そう話す松浦さんの言葉を信じよう(笑)。
ところで。
プラモデルコーナーで気づいたのだが、フタを開けてもいない同じ商品がいくつもあるのはなぜだろう。
販売しているわけでもないのに、多いものだと5つも6つもあったりする。
これは松浦さんに聞きそびれてしまった。
プレイコーナーもあって実際にゲームを楽しむこともできる。
ワタクシ、これ得意。
ボーナスボールをもらったぞ。
そして第二展示室の一番奥にスタジオまで完備されている。
しかも!!
衣装をレンタルしてコスプレ写真の撮影ができちゃうのだ!!!
ゲゲゲの鬼太郎になりたいと思ったが、これをやってしまうと後戻りできないような気がしたのでやめた(笑)。
いやー、それにしても本当に楽しいところだなあ。
なぜもっと早く足を運ばなかったのか。
ワタクシのバカバカバカ!(笑)
みなさんもぜひ万協フィギュア博物館へ!!!
オタク心を持つ人なら、軽く2時間は楽しめますよ〜!!!!