三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2015年10月4日放送

地元『石榑小学校』を拠点に、地域の宝である子どもを地域全体で守り育てる活動をするボランティア団体『石榑の里コミュニティ』。
子どもたちや学校を支援する様々な交流・協働事業を行っています!

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いなべ市にある『石榑(いしぐれ)小学校』の一角、『石榑モーニング』と書かれていますね。
なんと、学校の中でモーニングを開催しているんです!

 

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「朝から女子会をしています。
開いている日が決まっているので、その日に合わせてコーヒーを飲みに来ています」

「笑学校の中のカフェは不思議ですが、学年を越えた親同士で話もできるので、良いスペースだと思います」

「家から20分ほどなのでウォーキングがてら、ちょこちょこ来ています」

「子どもが通っているので、通学班と一緒に見守りながら来ています。
学校の雰囲気もわかりますし、校長先生や教頭先生も顔を出してくれ、いろんな方と交流することができるのでありがたいです」

利用者の評判も上々な様子。
それにしてもなぜ、学校の中にカフェスペースがあるのでしょうか。

 

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『石榑の里コミュニティ』の中村亜貴子さんにお話を伺いました。

「石榑モーニングを運営しているのは、ボランティア団体『石榑の里コミュニティ』です。
石榑小学校は、いろいろな人たちが見守りながら子どもを育ていこうと言うコンセプト。
その中で、ちょっとコーヒーが飲める場所があるよと、今宣伝して、常連さんが出てきたところです」

カフェ運営は『石榑の里コミュニティ』のスタッフ10名ほどで、交代で行っています。
オープン時間は、月・水・金の朝8時から10時まで。
学校からは場所だけを提供してもらっているのだそうです。

 

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竜ヶ岳のふもと、自然豊かな環境に建つ『いなべ市立石榑小学校』は、児童数およそ300人。
2005年に建てられた校舎は、教室に壁がないオープンスペース型。
児童たちは、広々とした環境のなかで学んでいます。
この学校には、地域に開放された「地域ゾーン」が設けられていて、地域住民と学校が一緒になって、子どもと地域を育てています。

 

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『石榑の里コミュニティ』代表の森清光さんに、校舎を建設するにあたっての取組みをお聞きしました。

「この校舎は、地域住民も利用することを前提に設計しました。
学校ゾーンと地域ゾーンを作るなど、完成までの5年間に、住民参加のワークショップを50回以上も重ねたんです」

『石榑の里コミュニティ』は、PTA、自治会、地域ボランティアなど地域住民が集まり、4つの大きな運営組織を構成。
そして、その組織が、「子どもたちの教育、居場所づくり、安心安全の確保、地域の活性化」といった活動に取り組む、まさに地域をあげた取り組み。
「交流・協働・共育の学校づくり、人づくり、里づくり」をテーマに活動しています。

 

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授業が終わった子どもたちが、続々とカフェスペースに集まっています。
これは『わくわくスクール』という取り組みで、毎週水曜日の放課後に開催。
子どもの居場所づくりとして、地域の人が自分の得意分野の先生となって体験してもらう教室です。
また、放課後の子どもたちの安心な居場所の提供、そして、地域のみなさんと子どもたちが交流する場を提供しています。

 

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こちら行っているのはバレーボール教室。

「子どもを放りぱなしではなく、色んな形で目をかけてあげられるのは、とても良いことだと思います。
私も、子どもがいるからこそこうして活動できるので、本当に幸せです」

と、『石榑の里コミュニティ』のメンバーであり、バレーボールの指導者である伊東カズ子さん。

 

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「来られるときは毎月参加しています」

「僕も毎月参加しています。近くの地域の人が来てくれるので良いと思います」

参加者の小学生も、楽しんでいるようですね。

 

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図工室では、空き瓶を利用し、庭や野原など、身の回りにある材料で花をいける教室を行っています。

「家でお花をしていたので、『わくわくスクール』を知り、応募しました」

と、諸岡悦子さん。

 

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こちらの教室では学習指導。
地域の方が先生となって、子どもたちに勉強を教えています。

わくわくスクールは、子どもたちの居場所づくりだけでなく、高齢者のみなさんのやり甲斐・生きがい作りの場としても生かされています。

 

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この取り組みの一番の良さを、石榑小学校の石垣庄司校長にお聞きしました。

「学校に何か課題があると、地域の方がすぐに『私たちがこんな協力しましょう』と声を上げてくれます。
石榑モーニングの方々が学校を見てくれたり、日常的に来てもらえることで、先生や生徒たちの取り組みを知り、協力してもらえるのが、
一番のメリットだと思います」

 

「これからの目標としては、ちょっと大きいですが『日本一の子育ての町』を目指したいですね」

と、『石榑の里コミュニティ』代表、森さんの言葉。

 

石榑の里コミュニティの取り組み。
それは、地域の宝である子どもたちを、地域全体で守り育てること。
子どもたちが安心できる居場所を作り、様々な体験をしてもらうこと。
地域住民のやりがい、生きがいを生み出すこと。
そして、その経験と思いが、地域や学校への愛着、誇りへとつながり、明るい石榑の未来を築くことを期待しています。

 

※石榑の里コミュニティのみなさんが企画する『石榑の里まつり』が、11月8日(日)に開催されます。
会場は、石榑小学校。詳しくは基本情報からHPをごらんください。