夕刻、英虞湾から志摩市役所に抜ける町道を走っていたら、この看板が目に飛び込んできた。『合鴨煮込うどん』の文字が合鴨好きの空腹にグサッと突き刺さり、急ぎ車をUターン。広々とした駐車場に車を止める。

よく手入れされた昭和の佇まい。これは間違いないと暖簾をくぐる。

やさしく出迎えてくれた、穏やかで優しそうなご夫婦。なんか親戚のおいちゃん、おばちゃんのお家に遊びに来たような。今年で41年目。先代の後を継いだご主人と奥さんが切り盛りしてます。

メニュ。迷わず看板メニュの合鴨1,000円を注文しました。

野菜も具もたっぷりな合鴨煮込みうどんが熱々で運ばれてきました。
まず麺をひとさじ。
手打ちの太麺が硬すぎず柔らかすぎず、鴨と味噌の濃厚な出汁をまとって口の中でおどります。
あ〜、しあわせの瞬間。
おネギ、麺、かまぼこ、麺、お出し、鴨肉、しいたけ、麺、お出しを吸ったおあげ、もう箸が止まりません。
卵の黄身を溶かしてお出しも残さず完食しました。

お味噌は自家製、丁寧にとったお出しと合わさってとっても優しいお味です。
ご夫婦のお人柄が滲みでているような。
常連さんには赤ん坊のときから通っている方もいるとか。
こんなお店が近くにあったらいいなあとしみじみ思いながらお店を後にしました。
ごちそうさま。