第12回「サルシカ隊長レポート」2011年08月

三重の海・山・川で遊んでばっかり、と言われるサルシカ隊長のワタクシであるが、実はこう見えてPTAや子ども会の活動にも積極的に参加しているのだ!えっへん!
その隊長の所属する子ども会が2010年と2011年と2年連続で利用させてもらったのが、ここ島勝浦の『けいちゅう』なのだ!

三重県北牟婁郡紀北町海山区島勝浦・・・・(ハアハア)。

なんと長い地名であろうか。
しかもむずかしい漢字がいっぱいあるし。

一応文章を書くことを生業にしているワタクシであるが、手書きでこの住所が書けるかどうかはかなり疑わしい(笑)。

とにかく島勝浦である。
そう、実はここにサルシカ隊の面々が愛して止まない『和具の浜海水浴場』があり、和具のおっちゃんがおり、我われサルシカ隊は何かというとこのあたりにやってきているのである。

ワタクシなどは、もはやここを「第二のふるさとである!」と言ってはばからないのである。

が、そう言ってる割に、その島勝浦についてワタクシが知っていることはあまりに少ない。
そこで少し調べてみた。

島勝浦は、江戸時代には捕鯨基地として有名だったらしい。
また波静かな良港であったため、廻船の避難港となっていて、公儀御用船も難船して入港したとの記録もある。

そしてにぎやかで豊かな漁村でもあった。
天保4年(1833年)にはわずか3ヶ月間でマグロ2万本を揚げたとの記録もある。
明治からは定置網と遠洋漁業が盛んに行われ、養殖や水産加工も盛んであった。

が、今や漁業の衰退と共に若者たちが町を去り、過疎高齢化が進んでいる。
残念だが、そういう地域である。

そんな島勝浦に、ワタクシの暮らす地域の子ども会は2年連続お世話になっている。
港のすぐそばにある『自然体験型イベント交流施設けいちゅう』である。

ここは島勝浦の産業や自然を宿泊しつつ学べる体験型宿泊施設。

見てわかるとおり、元学校である。
桂城中学校という名前だったので、地元の人から「けいちゅう」と呼ばれ、その馴染み深い名前をそのまま施設名とし、平成18年にオープンした。

玄関を入ると下駄箱が並び、廊下には遊具が。
まさに学校そのまま。

宿泊スペースは2階の3部屋。
いや、3教室といった方がよいか。

黒板もランドセルをしまう棚もそのまま。
そこに畳が敷きつめられている。
15人ぐらいは寝られるであろうか。

中央に間仕切りがあるし、エアコンも完備。
子どもたちが喜ぶのは間違いなしの部屋である。

1階に下りて、こちらは調理室。
これは学校の時代からそのまま。

調理器具はひと通り揃えられている。
もちろん冷蔵庫や炊飯器、電子レンジまである。
これなら団体でも食事の心配はしなくてよさそうだ。

こちらも1階のお風呂。
男風呂はなんと元校長室だ(笑)。

湯船はそれなりの大きさ。
清潔に磨き上げられている。

地域の人たち数人によって徹底的に掃除をしているそうだ。

こちらは元職員室の多目的ルーム。
ここで食事をしてもいいし、ゲームやイベントに興じてもいい。
夜の使用は11時まで。

子ども会のときは、子どもたちを寝かしつけて大人だけでここで宴会をした(笑)。

ちなみにグランドは一面芝生になっている。
ここにテントを張ることも出来る。

バーベキュー施設は屋根付き。
雨でも大丈夫。
バーベキュー1基/1,500円でレンタルできる。

子ども会のキャンプで、ここの決め手となったのは、この体育館。
1日2100円で借りることができる。

子ども会のイベントは基本的には屋外である。
雨が降ったらすべて終わり。
そんなパターンが多いのだ。

が、ここなら体育館に場所を変えてイベントができるし、
また海水浴などを中止しても、体育館でバレーボールやドッジボールの大会に切り替えることも可能である。
まさにBプランのある施設なのである。

そうそう!
周辺のレジャー、体験できる遊びも紹介しておかねば。

まず島勝浦港。
「けいちゅう」から徒歩2分。
この周辺では、釣りが楽しめる。

季節によっては、堤防からイカがよく釣れるらしい。

そして!!
サルシカ隊を代表するワタクシが書かずにいられないのが、この和具の浜である。
我われが「三重のグアム」と呼び、こよなく愛する浜である。

人工的につくられた浜ではあるが、その分施設は整っている。
夏場は駐車料金500円が必要だが、お湯のシャワーもあるし、そして島勝浦の海の幸を食べさせてくれる海の家がある!!

この美しい海で魚とたわむれ、泳ぎ、目いっぱい遊んだら、「けいちゅう」に戻ってお風呂にドボンと飛び込み、そしてグランドでバーベキュー!!

うおおお、たまらんではないか。

子どもたちも、
そして大人も十分に楽しめる施設、「けいちゅう」。

来年もぜひお邪魔したいものである。