FM三重『ウィークエンドカフェ』2016年7月9日放送

志摩市志摩町越賀(こしか)には『あづり浜』というとてもきれいなビーチがあります。
そこからすぐのところにあるのが『志摩オートキャンプ場』。
緑がいっぱいのこのキャンプ場では、小鳥のさえずりが聞こえ、ほんのりと潮の香りが漂います。
日頃の忙しさを忘れ、のんびりしたい人にはおすすめの場所。
すでに真っ黒に日焼けして、太陽の下がとてもお似合いの磯和さん。
アウトドア初心者の人でも楽しめるようにいろいろなサービスがあるんですよ
またキャンプ場の近くには、絶好の遊びスポットもあります。
愛知や大阪からファミリーや友達同士で多くの人が訪れています

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年でオープン20年

『志摩オートキャンプ場』がオープンして、今年で20年たちました。
オートキャンプやバーベキューなどのブームが来ているのか、キャンプに来るお客さんがとても増えているのを、ここ数年感じています。
グランピングといわれるホテルのような雰囲気でリッチにアウトドアを楽しむ人、仕事終わりでバーベキューを楽しむ人。
いろんなスタイルでみなさん楽しんでいます。
本当にテントを買ってキャンプをする方も増えているので、アウトドア業界はやり方次第でこれから充分伸びるはずです。
こちらではホテルのような高級なサービスはできませんが、リラックスできる空間を提供できればいいなと思います。

 

ーカヤック体験や星空観察を楽しんで

『志摩オートキャンプ場』から歩いて3分ぐらい、坂を下って道を渡ると『あづり浜』というところに出ます。
穴場スポットですね。
海水浴がメインですが、7月からはシーカヤック体験にも力を入れていくので、そちらも良かったら楽しんでもらえればと思います。
シーカヤック体験は、基本は湾内。
波が来ない湾内で、シーカヤックがひっくり返らないような状態で楽しんでもらい、海の中を箱メガネで観てもらおうと。
もうちょいやりたいね、というところで終わり。
もっとガッツリやりたいという方は、近くに『志摩自然学校』さんがあるので、そちらを紹介させてもらう予定です。

ずっと地元で暮らしているので、自分の暮らしがアウトドアという感覚はあまりありませんね。
イベントなども開催しますが、自分は教えるよりも楽しむ側。
お客さんと一緒に楽しませてもらっています。
今やっているイベントは、先ほどのシーカヤック体験、星空観察会。
夏休みには、あづり浜前の雀島のところに天の川がドーンとかかるので、それを観るのが最高ですよ。

 

ーベキュー食材は地元で調達!

星を見たり、鳥の声や波の音や景色を楽しんだり。
海の幸ももちろん美味しいものがいっぱいありますので、五感で充分楽しめると思います。
キャンプ場での夕食はやはり、バーベキューが多いですね。
基本的に食材は、お客さまの持ち込みという形。
キャンプ場からは、魚屋さんやお肉屋さんなど、周辺のお店を紹介させてもらっています。
ご予算もあると思いますので、自分でチョイスするのが良いかなと。
魚介類は今の時期だと、定番のサザエや、このあたりではバタバタと呼ばれる桧扇貝、さらに奮発してアワビのセット。
秋口になってくると伊勢海老のセット。
牡蠣は志摩町ではあまり販売していないので、道中の阿児などで買ってきてもらうのが良いかと思います。
冬はアコヤ貝の貝柱ですね。
こちらでは魚屋さんで普通に置いていますが、他の地域では食べられません。味噌汁やカレー、天麩羅にしたり・・・僕のイチオシです。
和具漁港があり、魚屋さんは多いのですが、魚を美味しく食べさせるお店が減ってきているのが現状
なのでキャンプ場のお客さんは、自分たちでさばいて食べるのもアリだと思います。
また、キャンプ場の近くには、志摩市観光協会が運営している海女小屋もあり
海女さんとお話を楽しみながら海の幸をたべることもできます。

 

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れぞれのスタイルでキャンプを

キャンプはしてみたいけど、いきなり道具を買い揃える・・・というのはけっこう勇気がいると思います。
最初はレンタルしたり、また先にキャンプをしている友だちがいたら一緒に連れて行ってもらったり。
『志摩オートキャンプ場』では『キャンプ体験セット』もあるので、一度試してもらうことをオススメします。
そして良かったら少しずつ道具を買い揃えて、自分たちのスタイルを作っていけば良いのではと思います。
キャンプ道具はピンからキリまであるので、どこまで集めるという基準がないんですよね。
最低限テントがあって、あとは寝袋とか、夏ならタオルケットとか。
中のマットレスはレンタルもしています。
鍋も家で使っているのを持ってきたら良いし。
必要なのは、テーブルチェア、バーベキューコンロ、そしてライト。

最低限の道具で始めて、必要な道具を買い足していくというやり方じゃないと、どんどん物だけ増えていってしまいます。
しかし物集めが楽しみで、趣味という人もいるんですね。
なので好きなモノを揃えていけば良いと思います。
ただ、テントにしてもそうですが、キャンプ用品はけっこういい値段がします。『志摩オートキャンプ場』は、「年に1回2回、夏休みなどにしかキャンプに行かないならレンタルもありだよね」・・・と考え、レンタルをはじめました。
ウチでレンタルすれば、設営撤収もこちらでするので、来たらもうテントが立っていて、すぐにキャンプを楽しめて、帰りは忘れ物のないように帰ってもらう。
そのほうが安上がりだし便利なんじゃないかな、と思います。
買う時代から借りる時代に。
車でもシェアする時代なので。

こちらでは、他のキャンプ場ではあまりやらないこと、もしくはやりたがらないことをしています。
他のところと同じことをしていても、こちらはスタッフも少ないし、同じ条件じゃないんです。
差別化を図るために、他のキャンプ場がやりたくないことをどんどんやっていくことによって、テントを持っていないお客さんも来てくれるし、その後テントを買ったとしても、「あのキャンプ場良かったよね、また行こう」とリピーターにつながったり。
コツコツやっていくのが大切なんだと思います。

 

ャンプで家族の時間を大切に

家族で来ていてテントを建てている場合、こちらからすぐに「教えましょうか?」とは言いません。
やっぱりお父さんが一生懸命、事前勉強なり練習なりしてきてるはずなので。
それを僕らが入って行くと、お父さんの顔を潰してしまうでしょう。
ある程度様子を見ながら、なかなか建ってこないと軽く声をかけます。
逆に、やってみたけどできなかったと声をかけてくれる方が、僕らとしてはありがたいですね。
キャンプ場は、他の区画と近すぎず遠すぎず・・・そしてかゆい所に手が届くのが理想なので。

キャンプの魅力は家族で楽しめること、のんびりできること。
あとは普段、忙しい生活をしてることが多いと思うので、ゆっくりリフレッシュできるのも魅力ですね。
ウチもそうですが、現代の社会において、家族で一緒のことをするのがとても少なくなっていますよね。
トランプとか一緒に海水浴をするとか、家族で一緒に楽しめるのが、アウトドアやキャンプなんじゃないかと思います。
とは言っても、キャンプ場はホテルや旅館などと同じ、宿泊施設の一つ。
そこでキャンプ以外の何かも提供していかないと、リピーターがつきません。
「志摩に◯◯があるから行きたいよね」と思ってもらわないと。
こちらからもそういったものをどんどん提供していきたいですね。