第152回「サルシカ隊長レポート」2016年7月

鳥羽唯一のゲストハウスを取材するべく、誰にも頼まれていないのに前日夕方から鳥羽に入ったサルシカ隊長。
翌日、鳥羽市相差のくじら祭りへ突撃する!

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毎年7月14日、鳥羽市の相差(おうさつ)で、巨大くじらの神輿を担ぎ、そのまま海へ入ってわっしょいわっしょいやる祭りがあるという。
相差天王くじら祭り。

青峯山正福寺の本尊である十一面観音は、くじらの背にのかって浜へあがったという伝説があり、それに由来してはじまった祭りである。

さぞ歴史があると思いきや、はじまったのは平成元年のこと。

もともと、
鳥羽から志摩にかけて、海岸沿いの港町を中心に、豊漁感謝と航海安全を祈願してする天王祭が行われており、それをパワーアップして地域でもりあがっているのが、くじら祭りであるらしい。

祭りに合わせて、相差の港ではさまざまな催しが行われ、夜には花火が打ち上げられるのだ。

 

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午後2時に祭典開会式が行われるというので、安楽島海水浴場をふらふらとまわり、昼めしをゆっくり食べ、食後は雑誌なんぞをぺらぺらめくりながらアイスコーヒーを飲んだりして時間をつぶしていたのである。

が、会場の相差漁港に到着すると、すでにたくさんの人が溢れていて、しかもハッピを着た男性たちが缶ビールを飲んだり、寝転んだり、何やら一勝負終えたような感じなのである。

 

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ちょっと焦りつつ会場をうろうろする。
平日ということもあって観光客の姿は少ない。
老いも若きも地元の人。
でも、地域の祭りって感じでそれも悪くない。

 

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開会宣言が行われ、地元の方や議員の先生のご挨拶があり、催しがはじまる。
まずは子どもたちの楽団の演奏。

おじいちゃん、おばあちゃんが孫の姿を探しながら盛り上がる。

 

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婦人会のみなさんが相差音頭を踊る。
浴衣の女性のなかに、海女さんの格好をした女性が。
さすが海女の町。
海女さんの踊りなんてそうそう見られるものじゃない。

海外メディアのカメラマンが、もう異様のコーフンした様子でカメラにかじりついていた(笑)。

 

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地域連携している長野県のみなさんが鉄砲の技を披露。
あまりにデカい音にぶったまげた(笑)。

 

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さあ、今からくじらの神輿の練りかと思ったら、やっぱり練り歩きはすでにわれわれが到着する前に終わっていた。

昼過ぎから、およそ60人の男たちによって長さ9メートルの親くじら神輿がかつがれ、そして市立長岡中学の生徒およそ20人が観音像を載せた子クジラ神輿を担いで、町内を練り歩き、そして海へと運んだらしい。

つまり。
一番の見せ場を取材できなかったわけである。
申し訳ない。

 

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夕刻。
いくつもの催しを終えて行われたのは、6人の海女さんによってくじら神輿が沖へと運ばれ、港内を大漁旗を揺らした漁船とともに回遊する大鯨海上パレード。

 

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子どもたちによる魚の放流。

 

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そして!
七福神を乗せた宝船が沖からやってきて、海から餅まき!
餅といっしょにお菓子もまく。

 

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いやー、すごい盛り上がりだ。
これぞ三重の祭りだ!

このあとは屋台が出て、飲めや歌えやのお祭り!
花火まで続く。

と書きつつも、中途半端だな、今回の取材は。
ここまで読んでくれた方にも、相差の方にも申し訳ないのだ。

来年もう一度出直します!!!