FM三重『ウィークエンドカフェ』2016年9月17日放送

今回は、津市高茶屋にある『b-café』のオーナー、河村隆太さんがお客様。
『b-café』は、どんな人にも来てもらいたいお店ですが、中でも赤ちゃん連れのママにゆっくりとくつろいでもらいたいと、河村さんはおっしゃいます。
なので、0歳から3歳くらいまでのお子さんを連れたママが一番多く来るそうです。
春休みや夏休みは、もっと大きなお子さんたちもやってくるからとってもにぎやか。
9月になって、平日はちょっと静かになったようです。
お店に行くと笑顔がいっぱいの河村さんがニコニコとお迎えをしてくれます。

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汁三菜のお料理

『b-café』では『カフェランチ』というおしゃれな感じではなく、一汁三菜の、ご飯があって主菜があって副菜が2品あってお味噌汁があって・・・つまり昔からの食卓のご飯という形で出しています。
若いお母さんが来るお店なので、「日々の食事をこんな感じで出したら良いのでは?」という提案になってほしいし、できたら真似して欲しいですね。
しゃれたご飯より、あえて普通のご飯を出すように心がけています。

 

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もてなしの仕事と子どもに関わる仕事の両方を!

もともとはずっと保育士の仕事をしていて子どもに関わっていたのですが、自分の子を持った時に、虐待などのニュースがたくさん目に付くようになったんです。
他人事かと思っていましたが、自分が実際に子育てしてみると、密室でイライラして簡単に手を上げてしまうこともあり得ると思いました。
もともと続けていた子どもと関わる仕事も続けていきたかったし、かたやおもてなしの仕事も興味があったので、両方を欲張って混ぜ込んだお店ができないかな、と考えたのが10年ほど前。
そこから3〜4年かけて店を始めるところまでこぎつけました。
あえてこの場所を選んだというよりは、古い家を好きなように改装して使わせてくれる物件がここしかなかったんですね。
ウチのような店はあまりないので、いろいろなところからお客さんが来てくれます。
津市内なら全域から、松阪や鈴鹿、伊賀などからも来店され、みなさん喜んでくれます。
わざわざ「こんなお店があって嬉しいです」と言ってくれる人もいるので、やり甲斐を感じます。

 

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育てを始めたら子どもを連れていける店がないことに気づいた

自分が子育てを始めてわかったことは、子どもを連れていけるお店があまりないこと。
例えばテーブルのお店はベビーカーで入店できますが、子どもの居場所はそのベビーカーしかありません。
ぐずりだしたら抱っこするしかなくて、そうするとラーメンなどは全然食べられないですよね。
床に寝かせて、落ち着いて食事をしてほしいなとの思いから、この形になりました。

オープンしてから11月で丸8年。
当時はお子さんを連れて行けるお店が少なかったですね。
正直、今でもあまり増えないなと、感じています。
8年間営業していると、オープン当時に赤ちゃんだった子が8歳になるわけですよ。
開店当時に来てくれたお母さんと赤ちゃんがいて、その子が大きくなり、下の子を連れて来てくれるようになったり、何年かぶりに小学生になったおねえちゃんとお母さんが来てくれたり・・・ここが保育園みたいな感じで、ちょっとうれしくなります。
いろんなお子さんの成長が見られるので、ここまで続けてきて良かったなと思います。

 

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気は整体とヨガなど、親と子が楽しめるイベント

ママたちが「子育て、しんどいなあ」って思ったときのくつろぎのスペースが『b-café』。
子育てを卒業されたお母さんたちもたくさんお店に訪れます。
そして、子育て真っ最中のママたちを優しく見守ってくれています。
ビーカフェで行われるいろんなイベントもママたち癒しの1つです。

『b-café』では、随時イベントをしたい方を募集しています。
一度お店に来たお客さんが、自分がしている活動でここを使わせて欲しいという話があったり、こちらから誘ったりしてイベントを開催しています。
普通のお母さんでも特技を持っていたりするので、そういう人に店を使ってもらって。
子育てはどうしても煮詰まってしまいがちなので、少しでも社会参加をするきっかけになればと思っています。
市で開催している活動はちょっと身構えてしまうこともありますが、ウチならお客さんとして食事のついでに参加してもらうので、敷居が低いかもしれません。
人気のイベントはお母さんとお子さんが一緒にできるような、整体教室やヨガ。

先生自身も子育てを経験されている人が多いため、お母さんの視点で相談に乗ったり伝えようとしてくれているので、それが嬉しいしありがたいですね。
実際に母親である方が講師となってくれるのは、とても心強いと思います。

お母さんたちが「とりあえず『b-café』に行こうかな」と思ってもらえる店でいられるよう、長く続けていきたいなと思っています。
おもてなしの質も向上していきたいですし、お母さんたちが講師となる講座も充実させていきたいと思っていますし。
本当は僕自身も絵本の読み聞かせが大好きなのでやりたいのですが、時間がとれません。
その代わり、僕自身がお母さんたちに伝えられることは、ちゃんと伝えていきたいと思っています。

 

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パにはセットドリンクサービス

平日にグループで来てくれるママたちが、土曜日にはパパと一緒に来てくれるというパターンがあります。
ウチとしてもママを助けるために、パパにもぜひ来てもらいたいので、パパにはずっとセットドリンクをサービスしています。
もっともっとパパに来て欲しいのですが、どうしてもママが中心ですね、やっぱり。
たまにママがお出かけでパパと子どもがお留守番の時に「あそこだったら大丈夫だから行っといで」とおこづかいをもらって、パパとお子さんが来ることもあるようです。
そういう時は、特に手厚くおもてなしさせてもらっています。
例えば、お父さんが車に忘れ物を取りに行く時は、僕が赤ちゃんを抱っこするなど、フォローさせてもらっています。

うちは子どもが2人で、6年生と2年生。
べったり子育てをする期間は終わってきましたが、でもまだまだ子育て真っ最中です。
6年生だと思春期で、会話もなくなってしまうのかと心配していたのですが、自営業で時間に融通がきき、一緒にいる時間が多いので、ちゃんと会話もあります。
可愛いやつですね(笑)。