三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2016年12月11日放送

伊賀市の最南端に位置する『上高尾地区』の有志が設立した『ふるさとづくり上高尾の会』!
地域の資源を活かした体験事業を通して、京阪神地域の人たちとの交流を軸に地域活性化に取り組み、『藁灰こんにゃく』という地域の特産品も生み出しました!
そしてさらに活動の幅を広げようと交流施設を整備し、新たな取り組みを始めています!

12-11-1

12-11-2

こちらは伊賀市の最南端『上高尾』地区です。
去年1月、ここ上高尾で都市部に暮らす人との交流やものづくりで地域をゲンキにしようとがんばっている『ふるさとづくり上高尾の会』を紹介しました。

『ふるさとづくり上高尾の会』は地元有志が集まり、2010年に活動をスタート。
大学や行政の協力を得て、京阪神地域の都市部の人たちとの交流を始めました。
それ以来、都市部の人と地元住民が一緒になっての米作り体験など、地域の資源を活かした様々な取り組みを続けています。
中でも話題は、藁の灰を使った昔ながらの「藁灰(わらばい)こんにゃく作り」。
失われて久しかったその製法を、試行錯誤の末に蘇らせ、今や上高尾を代表する人気商品になっています。

 

12-11-3

そんな上高尾地区を2年ぶりに訪問。
以前にはなかった建物があります!
それが上高尾生活改善センター横に今年5月にオープンした交流施設『ハナレ』。
週末レストラン兼レンタルスペースです。
にぎわっていますね!

 

12-11-4

『ふるさとづくり上高尾の会』の谷浦清孝さんに、『ハナレ』についてお聞きしました。

「この『ハナレ』はレストランが一番ですが、交流施設と名前があるように、たくさんの人に来てもらって、ここで交流してもらう場所です。
藍染めや木工細工など、地元にある資源を使ったワークショップを行いながら、いろいろな人との交流をしたいと考えています」

 

12-11-5

レストランの営業日の朝。
厨房では、上高尾の会の女性部『上高尾シスターズ』のみなさんが忙しそうに働いていました。
メニューに欠かせないのは、やはり、自慢の『藁灰こんにゃく』。
そして、使う食材には、季節ごとの上高尾を味わってもらおうと、地場産の旬のものを、出来る限り、取り入れています。

 

12-11-6

「2日ほど前から下準備がはじまっています。
昨日も来てもらったり。食器とか、食材とか」

「準備の時は『もうやめようかな』とも思いますが、終わると達成感を感じます」

「今日は54人ほどのお客さんが来ます。
仲間が良いのか、時間がたつと自然に料理ができていきますね」

と、メンバーの上田さん、立花さん、森谷さん。

 

12-11-7

こちらが『シスターズランチ』。
彩りが鮮やかで、この品数・ボリュームでなんと1000円です!
コーヒーとクッキーまでついているんですよ!
メインはお魚となっていますが、食べてほしいのはやはり『藁灰こんにゃく』、そして地元産大根、小芋、柿のゼリーと柚子のゼリー。
小芋は香り付けに海老が入っており、潰して『お焼き』のようになっています。

 

12-11-8

レストラン営業にあわせて、臨時の直売所もオープン。
こちらでも、人気は『藁灰こんにゃく』。
また、『上高尾源流米』と名付けられた地元産のお米や、地元で取れるキノコや野菜なども並びます。

「売れて売れてありがたいです。朝置いた分から、さらに補充しました」

「お客さんが楽しみに来ているから、品物がなくなっては申し訳ないですから」

と、男性メンバーたち。

レストランや直売所での人気を受けて、藁灰こんにゃくの加工場は、現在、拡大工事中。
かまどを新しく設けて、作業効率アップを狙っています。

 

12-11-9

食事を終えたお客さんが向かったのは、隣の古民家『二瀬屋』。
この建物は以前『二瀬屋』という屋号の魚屋でしたが、家主が移住し空き家になったため、グループで譲り受けました。

 

12-11-10

メンバーで改装したこの古民家は、食事後のお客さんが、ゆっくりくつろげるように無料開放しています。

「自然に囲まれているので落ち着きますね。
作りも、自然の素材を使っているから、やっぱり良いですね」

と、お客さんの声。

 

12-11-11

同じ古民家の中にあるこの部屋は、現在、リフォーム中。
学生向けの合宿利用も考えて、会議室などに使える場所の準備に取り掛かっています。
工事は年内に終了予定。
今後は、古民家を民泊としてオープンさせ、宿泊型の拠点施設としても活用していく予定です。

 

12-11-12

「少子高齢化が進んでいますが、町の方から移住してもらうような形で、何とか上高尾が発展するようにやっていきたいなと思っています」

「この地域を少しでも明るくしようというのが、一番最大の要素です。
なかなか、まだ完全にとはいっていない状態ですが、できる限り、明るい住みよい村作りをしていきたいと思っています」

と、メンバーの上田さん、山口さん。

 

12-11-13

体験用のピザ窯、民泊施設、そして加工場も、できるものは全て自分たちで作る。
出来る限り土地のものを使い、さらに、それを外へと売り込む。
『ふるさとづくり上高尾の会』のみなさんの取り組みは、まさにゼロから生み出す地域づくり。
やる気と体力で勝負です。

 

みなさんも上高尾で、のんびりほっこりしてみませんか。

 

ハナレ http://hanare.net/