2011年9月25日、愛知県豊川市で開催された「中日本・東海B-1グランプリ」で、「亀山みそ焼きうどん」(三重県亀山市)が1位のゴールドグランプリ!
2位に「四日市とんてき」、3位に「津ぎょうざ」、4位に名張の「牛汁」と、上位を三重県のご当地グルメが独占の快挙!
いま三重県はご当地グルメが熱いのだ!!
というわけで!
「三重のご当地グルメをすべて制覇しようではないか!」
と、サルシカ隊長の奥田が言い出した!!
が、限られた予算と時間の中でそんな無謀な取材が敢行できるのか!?
時間と満腹感との闘い!! 第1弾は「津ぎょうざ」からだ!!
津ぎょうざとはなんぞや?
知らない方は基本情報をクリックして確認してもらいたい。
ま、簡単に言ってしまうと直径15センチ以上のデッカイ揚ぎょうざである。
もともと学校給食で出されていたものを、津のご当地グルメとして売り出し、みごと成功!
全国からテレビや雑誌などの取材が来ている、まさに津のご当地グルメである。
が、まだまだ知らない人がいるのも事実。
では、その津ぎょうざの全貌をお見せしようではないか・・・というのが、今回の目的である。
さて、その津ぎょうざの協会の公式ホームページによると、
津ぎょうざ協会の会員で、津ぎょうざが食べられるお店は27店舗。
その中で現在、津ぎょうざの販売を休止しているお店が2店舗あり、
また津市外のお店も2店舗。
イベント時しか販売しない店もこれまた2軒あった。
この6店舗をのぞいた、計21店舗が今回のターゲット。
これをわずか2日で回ってしまおうというのが、今回の作戦である。
しかも、飲食店の営業時間は、昼の部が午前11時から午後14時ぐらいまでで、そこから中休みに入ってしまうところがほとんど。
さすがに正午から1時間程度のコアタイムは避けなくてはならない。
しかもしかも!
今回の取材者は、隊長であるワタクシとその妻であるM子。
ワレワレには小学生の子どもがいるので、その下校時間までにはどちらからが家に戻らなくてはならないのだ。
なのにそれをたったの2日で・・・・。
無謀な試みであることは十分にわかっていた。
が、隊長のワタクシには山登りやキノコ採りなどさまざまな活動がある。
しかも仕事もちょぴっとある(笑)。
取材にまわせる時間が2日しかなかったのだ!!
早朝からワタクシとM子は、店のリストとタイムスケジュールをあーだこーだと組み合わせ、そしてカーナビに最短移動距離を計算させ、津の町へと出撃となったのだ!
【09:30】・・・1軒目
まず最初にやってきたのは、『マルヤス山手通り店』。
津駅近くの高級住宅街にあるスーパーマーケット。
飲食店はお昼前からの営業のところが多いので、まずは9時から営業しているスーパーから攻略なのだ!
この見事なまでに緻密な計算!!
闘いに必要なのは力だけでなく頭脳なのだ、わはははのは。
もちろん今日は朝めし抜き。
さあ、本日1食目の津ぎょうざをいただこうではないか!!
というわけで、さっそうと店内に入り、惣菜売り場へ。
が、長さ15センチを超える津ぎょうざは見当たらない。
さすがに朝から揚げ物を食べる人がいないからに違いないなと思い、
惣菜売り場の人に「津ぎょうざはこれから揚げるんですか?」と笑顔で質問。
するとパートとおぼしきおばちゃんが「ウチは津ぎょうざやってませんよ」と事も無げに言う。
なぜなぜなぜなのだ?
会員リストにも載っているのに??
ま、いずれにしても、
サルシカ隊長オクダ、しょっぱなから見事に空振り!
緻密な計算は取材開始からわずか5分でもろくも崩れ去ったのだ(笑)。
立ち直るまで4分30秒。
時間を無駄には出来ない。
ワタクシは立ち上がった。
そして、次の店へと車を走らせたのであった!
【09:45】・・・2軒目
マルヤス山手通り店から海のほうへ3~4キロ。
コスモス島崎店へ。
マルヤスの別ブランドのスーパーマーケットである。
ワタクシはすっかり立ち直っている。
立ち直りだけは早いのだ。
それだけが取り柄なのだ(笑)。
いざ!いざ!
今度こそ、津ぎょうざを食すのだ。
そして!!
ついに津ぎょうざと対面!!
惣菜コーナーに鎮座していたのだ!!
どどんと!!
1個280円。
ちょっと高く感じないでもないが、津ぎょうざ1個で普通のぎょうざ1皿分の具と生地を使うそうなのでまあ納得。
お味は・・・清く正しいぎょうざの味がしますよ。
うまい!
こちらの津ぎょうざの情報はM子レポートによるコチラ!
津ぎょうざ01『コスモス島崎店』
【10:10】・・・3軒目
続いては最初に立ち寄ったマルヤス山手通り店の方へ戻り、そのまま通り越して別のスーパー『ぎゅーとら』へ。
その敷地内にあるパン屋さん『ギャルソン・ドール』。
本当はここからはじめれば一番移動距離が短かったのだが、営業が10時からだったので津の町を東へ西へ行ったり来たり。
パン屋で『ぎょうざ』って違和感があるが、揚げパンのようになっているのであろうか。
ワクワクしつつ店に入る。
が・・・・・。
またもや、
「いまは津ぎょうざちょっとお休みしてるんです~、またやるとは思いますけど、いつかはわかりません~」
と、お店の方。
丁寧カツ申し訳なさそうに話してくれた。
頼むぞ、津ぎょうざ協会!
ちゃんとホームページを更新しておいてくれい!!
しかしもうこんなことでワタクシはへこたれないのだ(笑)。
どんどん行くのだ!
実はこのあと2軒の店に突撃したのだが、まだ準備中であったり、出前の準備で忙しかったりということで、お昼すぎに改めて訪問し直すことに。
大幅にタイムをロスしつつも、今度は車で少し走って、旧津市の郊外である南が丘へ。
【11:00】・・・4軒目
またしてもマルヤス。
南が丘店。
山手通り店が販売していなかったので、恐る恐る惣菜売り場へ。
が、今回はすんなり発見!
いやっほう!
が、こちらの商品名は「津ぎょうざ」ではなく、「ジャンボ餃子」。
お店の人に
「これ・・・津ぎょうざですよねぇ?」
と聞くと、惣菜売り場の方は明らかに動揺した感じで、
「あ、いや、うちはジャンボ餃子なんですよ。津ぎょうざって言われて買っていくお客さんもいらっしゃいますが、これは仕入れたものですし、あの、えと、一応15センチ以上で津ぎょうざの規格はクリアしてるんですが・・・・」
と、なんとも要領を得ないのである。
が、ま、いいか。
とりあえずこれも津ぎょうざってことで(笑)。
こちらの津ぎょうざの詳細はコチラ。
津ぎょうざ02『マルヤス南が丘店』
さあいよいよ11時30分が近づいてきた。
津の町の飲食店が一斉に暖簾をあげる時間だ。
ここからランチタイムまでが午前中の勝負である!!
というわけで、開店と同時に・・・いやTwitterで事前に「いくぞ!」と告知し、
なおかつ「もう津ぎょうざを揚げといて!」と頼みつつ飛び込んだのがこちら!
【11:30】・・・5軒目
津新町通りにある『ラーメンいたろう』。
津ぎょうざといえば『いたろう』というほど、テレビなどでの露出率が高いお店である。
以前から何度かお邪魔しているところであり、かつここのマスターとママは共に「はぜ釣り大会」で戦ったこともあるサルシカ隊の隊員でもある!
「まだ食べられますかあ」と津ぎょうざを出してくれたママ。
確かにもう4軒回ってきているが、食べたのはまだ2個なのだ。
しかも妻M子と半分ずつなので実質1個。
どちらかというと空腹なのだ(笑)。
すでにお客さんがチラホラ。
ラーメンのスープのいい香りが漂う。
つらい!
ラーメンをズズズとすすりたい!
が、ここでそれをやったら間違いなく本日終了だ(笑)。
必死に耐える。
少し言動がおかしくなりはじめた妻M子を必死におさえる(笑)。
揚げたてホヤホヤの津ぎょうざが登場!!
ホヤホヤなんて生やさしいものではない。
アヂアヂだ。
切ると、中からスープがたらり。
これが殺人的な熱さである!
ハフハフしつつ、スープをこぼさないようにしつつ食べる!
こちらの津ぎょうざの詳細はコチラ。
津ぎょうざ03『ラーメンいたろう』
【11:45】・・・6軒目
続いては津新町駅方面に500メートルほど移動。
路地を少し入ったところにある『力士料理 金鍋』さんへ。
こちらも宴会やランチで何度かお世話になっているところ。
まずは女将さんと記念撮影。
金鍋の津ぎょうざは250円。
ちゃんこの出汁が練りこまれているので、濃厚スープがにじみ出る。
こりゃたまらん!!
それと、女将さんに勧められた『津ぎょうざ茶漬け』をついつい注文。
生地の中にあったのは具ではなくてゴハン!!
コショウが効いたスープとの相性バッチリ!
これで300円はお得でしょう!!
こちらの津ぎょうざの詳細はコチラ。
津ぎょうざ04『力士料理 金鍋』
【12:10】・・・7軒目
さあ、調子があがってきましたよ~。
続いては、学校給食だった津ぎょうざを一般販売用としてはじめて商品化した『まつぜんフードサービス』さん。
こちらはお弁当やお惣菜を製造しているところで、注文をしておけば津ぎょうざやお弁当を購入できる。
持ち運びを前提としているためか肉汁少なめ。
こちらの津ぎょうざの詳細はコチラ。
津ぎょうざ05『まつぜんフードサービス』
【12:30】・・・8軒目
4~5キロの距離を北に東に、西に東に慌ただしく移動。
同じ道を何度も何度も走る。
で、そろそろお昼のラッシュも落ち着いたかなあ・・・と遠慮がちに入ったのは、津新町駅を越えてしばらく行ったところにある『居酒屋津こんな村』。
居酒屋さんだけれど、ランチもやってるのだ。
津ぎょうざ定食というのが基本らしいが、そろそろお腹も膨らんできたので、単品で注文。
2人で250円から300円の津ぎょうざ1個しか注文しないのに、どこのお店も本当に快く注文を受けてくれる。
ありがたいのだ。
こんな村は、餃子専門店をやっている(現在移転中)ので、さすがのお味。
こちらの津ぎょうざの詳細はコチラ。
津ぎょうざ06『居酒屋津こんな村』
【13:05】・・・9軒目
どんどん調子があがってきましたよ~。
再び津駅周辺に戻って9軒目。
税務署のすぐ隣にある『カフェ・ド・ビーンズ』。
カフェと名乗りつつも、こちらのランチは充実のラインナップ!
しかも津ぎょうざも数種類あって、中にはスイーツぎょうざまでも!!
今回は基本の津ぎょうざをいただきましたが、ここは肉がぎっしり!
アクセントでカレーソースがかかっています。
キーマカレー風のぎょうざって感じで、ごはんにすごく合いそう!!
こちらは単品で最安値の150円!
こちらの津ぎょうざの詳細はコチラ!
津ぎょうざ07『カフェ・ド・ビーンズ』
【13:25】・・・10軒目
ぎょうざの取材でありながら、初の中華料理屋さん!!
津駅東口から徒歩10分ぐらいのところにある『明仙閣』さん。
国道23号線沿いで細長いビルが目印。
こちらの津ぎょうざは生地が厚め。
そして、さすが中華料理屋さんという感じのみごとな包み方である。
こちらは甘いアンをつけていただきます。
この日食べた中で、具の熱さはここがダントツ!
口内ヤケド必須である(笑)。
こちらの津ぎょうざの詳細はコチラ!
津ぎょうざ08『明仙閣』
このあたりでさすがにお腹が苦しくなる。
あと車に乗ったり降りたり。
駐車場から歩いたり、店内を歩いたりで結構疲れてきていた。
もう今日はこれぐらいでいいか・・・という気になる。
が、まだ回ったお店は10軒。
食べた津ぎょうざは8個。
回るべきお店は21軒もあるのだ。
せめて今日中に半分は回っておきたい。
満腹の腹を抱え、ワレワレ夫婦は次の店に向かうのであった。
【13:50】・・・11軒目
津駅東口から西口方面に移動して、『氷花餃子 津店』へ。
ついに餃子専門店です。
神奈川県が本社があるそうですが、なぜ三重の津に支店があるのでしょうか。
そんな疑問は一切追求せず、ワレワレは津ぎょうざを追求します(笑)。
皮が薄く、肉汁たっぷりめ。
しっかりと味付けがされてる感じ。
うまいです。
こちらの津ぎょうざの詳細はコチラ!
津ぎょうざ09『氷花餃子 津店』
【14:35】・・・12軒目
ここで2時すぎとなり、ほとんどのお店が中休みに。
先ほどの『氷花餃子』は、伊勢自動車道の芸濃インター近くに高野尾店がある。
津店の人に聞いたところ、津店とまったく同じものを出しているということなので、
とりあえず外観だけで撮影にいく。
そしてせっかく芸濃インターに来たのだから・・・と、伊勢自動車道へ。
芸濃インターと津インターの間に、安濃サービスエリアがある。
そこの上りと下りのSAで津ぎょうざが販売されているのだ。
我が家は津インターから近いので、芸濃インターから乗って、
最後に安濃SAの津ぎょうざで締めようという作戦である。
SAならば中休みもないはずである。
我ながらすばらしい作戦である。
【15:00】・・・13軒目
というわけで、津ぎょうざ取材1日目最後にやってきた安濃SA(下り)。
が、何か様子がおかしい。
仮設の店が敷地内に並び、メインの建物が暗い。
嫌な予感。
まさかの展開であった。
最後の最後で工事中とは・・・・。
営業再開は12月中旬とある。
頼むよ、津ぎょうざ協会・・・。
Webサイトの更新を切に祈りつつ、1日目の取材を終えたのであった。
この日の移動距離・・・130km
回ったお店・・・13軒
食した津ぎょうざ・・・9個
2日目の闘いに続く(笑)。