第17回「サルシカ隊長レポート」2011年11月

家具作家、木工アーティスト、写真家・・・。
いま、三重県津市美里町にはいろいろなジャンルのクリエイターたちが集まりつつある。
そのクリエイターたちがみんなで工房を開放するイベントをやろうということになった。
名付けて「里山の工房めぐり」。
普段は敷居が高くてなかなか訪ねられない・・・と思っていた工房に遊びにいこう!



2011年11月11日(金)から13日(日)までの3日間。
三重県津市美里町、白山町、安濃町のに点在する家具作家、木工アーティスト、陶芸家、カメラマンなどなどの工房を一斉開放し、みなさんに遊びに来てもらおうというイベントが開催されることになった。

そう!
津市美里町といえば、このワタクシ!
サルシカ隊、隊長の奥田も暮らす里山である!

しかし、
サルシカ隊の隊員であるZIGさんの工房や、写真師マツバラの工房には遊びにいったことはあるけれど、その他のところには行ったことがない。

工房の主とはあちこちで会ったりして顔なじみであるけれど、やはり工房というのはその人たちの勝負の場所であるからして、ひょっこりと用事もないのに顔を出して、とはいかなかったのだ。

そんなみなさんの工房が期間限定で開放されるのだ。
堂々と遠慮なく工房に入れるのだ。
こんなチャンスはそうそうない。

案内のパンフレットにはこう書いてある。

「日々、里山での作品制作に明け暮れる
 作り手のわたしたち。
 そんなナマの姿を少しでも身近に感じていただけたらと
 期間限定のアトリエ訪問日を設けました。
 この機会にぜひお立ち寄りください。
 各工房、期間限定の催し物を準備し
 みなさまのお越しをお待ちしています」


わかった。
行こう!
すべての工房をまわろう!

なんだか最近こういう展開が多いが、怒涛の里山の工房めぐりがはじまったのだ!



開催初日の11日。
あいにくの雨であった。

工房がオープンする午前10時になったと同時に飛び込んだのは、津市美里町家所の工房イフウさん。
今回のイベントの事務局を担当されているところ。

農業用の倉庫を改装して工房とショールームにしてある。
外観からそのショールーム兼事務所は想像がつかない。

ね、かっこいいでしょ。

こちらのオーナーの川北英三さんは木の家具作家さん。
今回のイベントのためにバターケースやまな板などの小物を制作!
バターケースが心ふるえるほどスバラシイ!!



そしてこちらが工房。

イフウさんを訪ねたのはワタクシたちが一番最初。
雨だし、まだ10時だし・・・ってことで、川北さんは商品に値札を貼ったり、展示場所をアレコレ考え中。

「ま、今日は平日ですから、リハーサルみたいなもんだと思ってますから」

なんて笑ってると、雨の中、お客さんがどんどこ駆け込んでくる。
思えば、すでにここで誤算があった(笑)。
工房のオーナーや、近隣の住民が思っている以上に、今回の「工房めぐり」は魅力的に映っていたらしいのだ。



どんどんお客さんが増えてくる気配だったので、ワタクシたちは早々に退散。
迷った挙句、ワタクシはまな板を購入。
うひひ、これでフランスパンを切りつつ、ワインを飲むのだ。

今回のイベントでは、名古屋「ラクダカフェ」のスペシャルコーヒーの販売、金沢の和菓子店「月天心」の限定販売がありました!

工房イフウの詳細レポートはこちら!



続いてやってきたのは、工房イフウさんから500メートルほど離れたところにあるZIG木工所。

ZIGさんはサルシカ隊の隊員だし、旦那のやっさんもサルシカ隊。
個人的には非常によく知っているところである。

改めて紹介すると、ZIGさんの本名は平澤靖子さんである。
やぎのいる木工所として知られている。
木工の家具や小物を制作、販売している。

ZIGさんの名刺入れは人気!
ワタクシもこないだまで愛用していたが、遠方のサルシカ隊員に奪われた(笑)。
だからまた改めて特注しようと思っている。

工房の様子。
ZIGさんはすこぶる女性っぽいが、工房は男っぽい(笑)。

ちなみにはじめてこちらを訪ねると、「あれ?なんか歓迎されていないのかな」と思う方もいるかも知れない。
でもそれは違うのだ。
ZIGさんが極度の恥ずかしがり屋なだけなのでご安心を(笑)。



ここも「一番客ゲット!」と思っていたら、なんと先客がいた。
ワタクシの行きつけの割烹やまきの大将(笑)。
ZIGさんとも仲良しなので、商品を大量に購入中。
ま、つまり「ええかっこ」してるのである(笑)。

イベント時にはこんな企画も!
○旋盤体験「木工旋盤で でこさんを作ってみよう」
○津市長岡町「アルトチェーロ」の
○kirakira星の編み小物販売。

ZIG木工所の詳細はこちら!



続いては、木工家具職人・油田陽一朗さんの家具工房「NEWFOREST」。
油田さんはこの美里町家所に工房を開いた第一人者であり、今回の企画「里山の工房めぐり」の発案者でもある。

ここの人気はすさまじい。
まだ11時にもなっていないのに駐車場は車で溢れている。
しかもそのナンバーは県外が目立つ。


こちらには常設のショールームがあり、ちょっと他の工房との規模感が違う。
白に整えられた内装が、手作りの家具や小物を浮かび上がらせる。


いま美里町に木工職人の方々が多いのは、こちらの油田さんの影響であることは間違いない。
自分が選んだ土地で、自分の道を迷わず進む。
それが地域の活性につながっていくこともあるのだと知る。

ジャンルは違えども、地域に暮らす先輩にもっといろいろ教わらねばならぬ。

イベント時にはこんな企画も!
○インレイ(象嵌装飾)職人・加藤穂高の作品展示。
○月の庭 桂織と一峯建築の野外カフェ
○フジッコパンの販売(11日のみ)
      
家具工房NEWFORESTの詳細はこちら!


美里町家所の工房が続きます。
今度は、suga建築設計。
特に工房という感じではありませんが、自宅兼事務所を開放。
お家なんでも相談会開催。



こちらの須賀幹夫さんは東京出身。
奥さんが三重県出身であることと、里山の眺めに憧れてこの地を選んだそう。
太陽熱を利用した暖房、そして薪ストーブ。
環境を意識した住宅がとても心地よい。



奥さまに淹れていもらったレモングラスティーの柔らかい香り。
これぞ里山の暮らしという感じがしました(笑)。

suga建築設計の連絡先は…
住所:津市美里町家所2104
電話:059-279-3364
※必ず事前に連絡をください、とのこと。



ようやく美里町家所周辺の工房めぐりを終えて、美里総合支所がある三郷(これも「みさと」と読む)方面へ。

サルシカやゲンキ3ネットでも写真撮影をお願いしている写真師マツバラの自宅兼工房兼お店。
今回は工房の「Office369番地」と店舗の「Cafe Hibicore」が参加。

たまたま外に出てきていたマツバラ夫人にお出迎えしていただく(笑)。


日頃とは少し違った「カフェ・ヒビコレ」をお楽しみください・・・ということで、通常メニューにないランチでおもてなし。


ちょうどお昼どき。
まあ最初から狙っていたのだけれど、ここでランチ。
この3日間限定の「里山の工房巡りカレー」をいただく。
おおお、野菜たっぷり!
ほんのわずかなベーコンしか使っていないといっていたが、なぜこの深い味わいになるのか。
うーむ、不思議だ。
里山のマジックでもあるのであるか。



食後のコーヒーをいただいていたら、今回のイベントに合わせて写真のワークショップをしていた写真師マツバラが帰還!
美里の魅力を探りに、我が家の周辺を歩いてきたらしい(笑)。



せっかくなので本日のワークショップの参加者の方と記念撮影。
ん?
左の女性・・・どっかで見たことあるな、と思ったら、大杉谷自然学校のスタッフの池田さんだった。
ゲンキ3ネットでもお世話になってます!(ぺこり)

Cafe Hibicoreの詳細はこちら!

さあ、お腹も満たされたし、
午後もどんどこ回るぞ~!!

後篇につづく。