三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2017年10月8日放送

海と山に囲まれた、のどかで温暖な町・三重県尾鷲市への定住移住をサポートする『おわせ暮らしサポートセンター』!
尾鷲市全域をカバーする空き家バンクも運営し、移住したい人、そして受け入れたい人をつなぎます!

こちらは九鬼水軍発祥の地、尾鷲市九鬼町。
日本のぶり三大漁場として栄えた漁師町です。
人口は500人ほどの小さな町ですが、町民自ら立ち上げた食堂喫茶『あばば』が県外からお客さんを集め、また今年、移住者がラーメン店をオープンさせるなど、話題豊富な地域です。

 

 

そんな九鬼町の入り組んだ路地の先にあるのが、移住体験住宅『みやか』。
現在、移住体験しているのは、愛知県豊田市から来た杉浦悦雄さん。
体験2ヶ月目です。

 

 

『体験住宅みやか』には家具や家電はもちろんのこと、パソコンやインターネットも完備。これで家賃、なんと月2万円!
しかし居住できるのは、尾鷲に移住を希望している人で、利用は最大3ヶ月までとなっています。

「電化製品などもすべて市が揃えてくれて、使わせてもらっています。
そのおかげで私はスーツケース1つで来ることができました」

と、杉浦さん。

 

 

この移住体験住宅を運営、管理しているのは、尾鷲への移住・定住を促進する『おわせ暮(ぐ)らしサポートセンター』。
尾鷲市全域をカバーする空き家バンクも運営し、移住したい人、そして受け入れたい人をつないでいます。

「空き家バンクの運営をメインに、尾鷲市に定住、移住のかたの人の流れをつくことがミッションです。
空き家バンクに登録する物件を持っている所有者さんが相談や登録に来られたり、登録されている物件を借りたいという利用者さんをご案内しています」

と、サポートセンターの木島恵子さん。

 

 

奥の事務所には、サポートセンターのメンバーが。
昨年3月に着任した鈴木さん(右)は東京出身。
そして今年入ったばかりの中尾さん(奥)は京都。
早川さんは岐阜と、スタッフは木島さんを含め県外の人ばかり。
移住者と同じ目線で、尾鷲の魅力を伝えています。

 

 

空き家バンクにこれまで登録された件数は、140軒ほど。
しかしその3分の2は契約済みの状態で、まさに大盛況。
現在、登録物件を大募集中です。
そして、尾鷲への移住のステップのために、その魅力を生活して知ってもらおうと設けられたのが、『移住体験住宅みやか』なのです。
ちなみに『みやか』という名前は、この建物のもともとの持ち主『宮崎嘉助(みやざきかすけ)』さんで、みなさんから『みやか』さんと呼ばれていたためだそう。

 

 

『みやか』の中庭でみりん干しを作る杉浦さん。
実はこれまで魚をさばいたことはなく、こちらに来て見よう見まねで覚えたとか。

 

 

新鮮な魚で作ったみりん干しは、味も最高です!

「地域の人たちからいろいろなことを教えてもらっています。
尾鷲最高!
本当に来て良かったので、今度は反対に、こちらが地域に貢献したいと思っています」

なんと杉浦さん、数週間前に、尾鷲市三木里町に家を購入済み!
『おわせ暮(ぐ)らしサポートセンター』が提供する『移住体験住宅みやか』を利用した方による、記念すべき第1号!
空き家バンクで見つけたというお宅にお邪魔しました。

 

 

三木浦の海水浴場を見下ろすところに建つ新居は、なんと5LDK!
築36年ですが、手入れの行き届いたお宅です。

「決め手は山海川、自然の3つが揃っていること。
趣味の絵もはかどりそうだし、娘や息子や孫に来てもらって、夏は海水浴もあるしゆっくりここで暮らしてもらって、また愛知県へ帰って仕事でがんばってもらえればと、そう思っています」

と、杉浦さん。

「せっかくここに決めてもらったので、あとは杉浦さんがここに定住できるように、サポートを引き続きしていきます。
杉浦さんを通してまた尾鷲に人が来るということ・・・私たちのもう1つの目的を杉浦さんが引き続きやってくれるのは、ほんとうにありがたいと思っています」

と、木島さん。

 

 

地域への貢献を、杉浦さんはすでにはじめています。
体験住宅での暮らし、尾鷲の魅力をSNSで積極的に発信。
次の移住者へと、バトンをつなごうとしています。

 

 

尾鷲市市長公室『人づくり支援係』の野田憲市さんにこの取り組みについてお聞きしました。

「尾鷲市でもIターン、Uターン移住者の方が増えている状況です。
今後は移住者のサポートに加えて、移住してからもきめ細かなサポートができるようにして、少しでも永く尾鷲に定着していってもらいたいと思っています」

 

 

「利益は出ているのに、後継ぎがいないことで閉じてしまうお店があります。
その前に業務を引き継いで、お店をやってくれるような人を探す『継業支援』をしていきたいですね。
空き家の活用業務とともに、仕事に関してのサポート業務を事業として立ち上げていけたらと考えています」

と、木島さん。
海と山がある尾鷲暮らし。
興味を持たれた方は、『おわせ暮らしサポートセンター』へアクセスしてみてください!