FM三重『ウィークエンドカフェ』2017年11月4日放送

今日は『特定非営利法人 津市NPOサポートセンター』の浜口智美さんがお客様。
浜口さんは、津市市民活動センターの中でお仕事をされています。
いつもいる場所は津センターパレスの地下。
デスクの前にはカラフルなボックス、『ハコチカ』があります。
手作りで作られた作家さんたちのオリジナル作品が、この箱の中にあります。
30個の箱はとても個性豊か。
浜口さんはその運営にも携われています。

客様より先に自分が欲しくなってしまうことも

作家さんに作品を持ってきてもらい、お話をうかがって、FacebookやBlogなどでも紹介しています。
箱に入れた瞬間に、自分が欲しくなったりすることもありますが、これはお客様に取っておかねばと、我慢しています(笑)。

 

作り雑貨を展示するのは、1つ32cmの小さな箱

1つ32cmの箱に、それぞれの方が自分の手作り品を展示して販売しています。
3段ボックスの1つを想像していただけるとわかると思いますが、それがいっぱい並んでいて、いろいろな作品が展示されています。
ハロウィン・クリスマス、・お正月など、季節を意識したものや、伊勢もめん、松阪もめんを使った作品などそれぞれ、どれを見ても飽きることがありません。
レジンやつまみ細工など今流行りの作品もたくさん出展しています。
秋から冬に向かう今は、落ち着いたカラーで革製品なども置かれるようになりました。
ドアのところが透明になっているので、見せ方も重要です。
みなさん趣向を凝らし、100均で売っている魚焼の網や突っ張り棒、さまざまなものを駆使して、いかに綺麗に見えるか考えているので、ぜひ見に来てほしいです。
とても工夫されていて、参考になることがたくさんあります。

ハコチカがスタートしたのは平成22年の4月。
今年で8年目で、私が担当してからは5〜6年。
もうそんなに経ったのかと感慨深いです。
いろいろな方にハコチカに出品してもらって、楽しく仕事をさせてもらっています。
ハコは全部で30個。
最初の頃からのオーナーさんもいれば、1ヶ月単位なので、途中でやめられたり、別の方に変わったりすることもあります。
予約をしてもらっているのですが、今は10人ほど待っていて、後10ヶ月くらい待たないと、次の人に入ってもらえない状況です。

 

作りにこだわった、それぞれのオリジナル作品

買ってきたものをそのまま並べたりということはありません。
それぞれの方のオリジナル作品を出してもらっています。
最近、作家さんが増えて、いろいろなところで販売したり、ネットで販売することも多いようですが、こちらでは実際に来てもらい見てもらって買ってもらう、という方法を取っています。
なのでお客様に見てもらい、ちょっと手にとってみたい、欲しいという作品があったら私を含めたスタッフに、遠慮なく声を掛けてください。
ハコには鍵がかかっているので、すぐに開けますよ。
展示しているだけかと思われる人もたまにいるようですが、すべて販売しています。
オーナーさんではないので、直接はわかりませんが、好みやリクエストなどもしていただいたり、オーナーさんへのメッセージなどにも利用していただけたらと思います。
ハコチカのボックスの近くには月々のランキングも記されています。
それは金額ではなく、売れた個数。
オーナーさんの中にはファンがついている方もいて、新しい商品をいつもチェックをしに来てくれるお客様もいます。
Facebookを見てという方もいれば、いつもの散歩コースの寄り道で足を運んでくださる方も。
ボックスの中を楽しみにしています。

 

ンターパレスの地下まで降りてきてくれない

地下にあるから『ハコチカ』なんですが、降りてくる人が少ないこともありますので、一度来てもらえると良いなと思います。
地下スペースは学生さんが勉強をしたり、よさこいの練習をしたりといろいろ活動の場として使われています。
ハコチカをきっかけに、よさこいの衣装を作ってもらったという団体さんもいます。
子供向けの体操の先生から、可愛いピン留めを作ってくださいとリクエストされたり。
毎日通る人にいろいろ見てもらい、買ってもらったりしています。
物を販売するだけでなく、そういう団体とのつながりや、作品を通して交流があったりするのが、とても嬉しいですね。

 

家から先生へ、そして自宅で教室を開くようになった方も

作品を出品するだけで、自分で売るのではなくここに置いて、スタッフに販売してもらいたいという人もいます。
作るのは得意だけど、販売するのは苦手という人もいますからね。
そういう人にとってはとても良い場所だと思います。
その場にずっといなくても、こちらが対応しますし、その点は安心してもらえます。
ここからスタートして、ゆくゆくはお店を出したいという人もいますし、カフェの一角や手作り雑貨市に出品している人もいます。
こちらでは教室も開催しているのですが、その講師に、生まれて初めてなったという人もいます。
普通に家で作って売るだけだったのが、販売することになり、今度は先生をすることになり、自宅で生徒さんを持つようになったという人もいます。
「人生が変わったわ」と言われることもあります。
私もいろいろ見ていて、楽しいことが多いです。
やりがいを感じるからどんどん広げていこうと考えるんでしょうね。
家で作っているだけだと、お友だちや家族にあげるだけ。
でもそれだけではやっぱり、社会との交流もないし、たくさんの人に見てもらいたいという気持ちが芽生えるんですね。
ここに作品を出品することで、売れる以前に見て欲しい、知ってほしいという人には大きな一歩になっていると思います。

実はハコチカでは毎年、市民活動団体やボランティア団体に、寄付をさせてもらっています。
今年で8回目となる今年は『拡大写本みえの会』に寄付しました。
小額ですが、大変喜んでいただけました。
『ハコチカ』があるということ、そして市民活動団体の応援をしているということも知ってもらえると嬉しいですね。