国内初、2年連続成功!
清流の象徴(シンボル)『ネコギギ』が員弁川で蘇る!

 国指定天然記念物『ネコギギ(ナマズ目ギギ科)』は三重県・岐阜県・愛知県のきれいな川にのみすむ魚で、清流の象徴(シンボル)といわれています。

 いなべ市の中央部を流れる員弁川とその支流はたくさんの種類の魚がすめる豊かな川と言われてきましたが、台風などの自然災害や災害復旧工事等の河川改修、堰堤等の設置などにより、平成に入ってからは『ネコギギ』が激減し、絶滅する危険が高い状態でした。
 そこで緊急的措置として「員弁川水系ネコギギ保護増殖事業」が開始され、『ネコギギ』の数が増える対策としていなべ市では、員弁川水系由来の『ネコギギ』を水槽で飼育し、放流・保護活動を進めています。
 その結果、平成25年年夏には飼育水槽で54匹、平成26年年夏には100匹以上の赤ちゃんが生まれ、平成29年3月には500匹以上の赤ちゃんが生まれています。
 仲間がたくさん生まれた『ネコギギ』を員弁川に放流し、モニタリング調査を継続して実施した結果、放流した場所で平成29年8月及び平成30年8月に『ネコギギ』の赤ちゃんが見つかりました。
 東海地方にしか生息しない『ネコギギ』は東海3県の様々な川で放流調査が行われていますが、その水系由来の飼育・放流された『ネコギギ』の自然繁殖が確認されたのは国内初とのことです。
 『ネコギギ』の復活を目指して、員弁川で生まれた『ネコギギ』が無事に大きく育って、新たな生命を生み出してくれることを期待しています。

 なお、『ネコギギ』を多くの方に知っていただくことを目的に「藤原岳自然科学館」で『ネコギギ』が飼育・展示されています。
 また、いなべ市内の員弁川水系で保護された魚の一部も飼育展示されていますよ。

※平成15年度に三重県教育委員会が「ネコギギ保護増殖事業」を開始し、平成18年度から文化庁の補助を受けて、いなべ市が事業を引継いで活動しています。

くわしくは「いなべ市」HPへ
https://www.city.inabe.mie.jp/…/…/press/1006201/1007528.html

写真 いなべ市教育委員会 生涯学習課

【お問い合わせ】
いなべ市教育委員会 生涯学習課
TEL 0594-78-3521