おいしいお米をつくる農家が多いいなべ市では、員弁川周辺にのどかな田園地帯が広がりますが、それらは江戸時代の水田開発によりその多くが作られたといわれています。
荒地を開墾し水田が次々と作られていった約400年前、水不足は深刻な問題でした。
当時、そんな農業用水を必要とする人々の願いを受け、北勢町「万笑院」の文華大和尚より初代桑名城主 本田忠勝公に懇願し、忠勝公の命により慶長6年(1601年)着工、35年の歳月をかけて『六把野井水』が完成!
北勢町麻生田地区の員弁川左岸を取水口として全長12km・水路巾2m~5mが完成し、360haという広大な面積の土地に水のうるおいが届けられるようになりました。
川の下を井水を潜らせたり、低い場所から高い場所へ水を流したりなど、当時の最高技術が駆使されたといわれています。
また、約180m程の地下から水をくみ上げられる『自噴水』は、地域の人々の生活をより豊かに便利にと活躍してきました。
コロナの影響により、昨年から開催の延期が続いた『第32回北勢線の魅力を探る~六把野井水と自噴井(じふんせん)』ですが、動画を通していなべの歴史に触れてみて下さい。
「北勢線の魅力を探る会」や「ふるさといなべ市の語り部の会」の方がそのコースを歩き、解説してくれています。
涼しげな川のせせらぎと共に、ぜひご覧ください。

第32回北勢線の魅力を探る「六把野井水と自噴井」 https://www.youtube.com/watch?v=X0izRhqyKfE

【散策コース】
 三岐鉄道北勢線麻生田駅
 六把野頭首工
 麻生田自噴井
 麻生神社
 山田川サイホン
 北勢線山田川橋梁
 上笠田城跡
 北勢線めがね橋からねじり橋へ
 ねじり橋
 北金井自噴井
 了雲寺

ミニ講演会
北金井名所散策(入野宣親氏説明) https://youtu.be/RZMCaZKIZBM
  員弁川流域の自噴井(土井忠之氏説明) https://youtu.be/IWL8bTWBmag
写真 「北勢線の魅力を探る会」ブログより