水族展示「希少淡水魚ヤリタナゴの遺伝的な地域の特徴」

■展示期間

令和元年11月21日(木)から12月15日(日)までの開館時間中

■開催場所

三重県総合博物館2階 エントランス(津市一身田上津部田3060)
※どなたでも無料でご覧いただけます。

■内容

三重県にも生息し、三重県版レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類に指定されているコイ科タナゴ亜科の純淡水魚である「ヤリタナゴ」を水族展示します。ぜひこの機会に生きたヤリタナゴをご覧ください。

【展示物】
・ヤリタナゴ10匹程度
・解説パネル

■ヤリタナゴについて

【生態】
コイ科タナゴ亜科魚類に属し、一生を淡水で過ごす純淡水魚です。タナゴ類は生きたイシガイ科の淡水二枚貝類の鰓内に卵を産み込むという特徴的な産卵様式を持っています。
【分布】
北海道・沖縄・東北地方の太平洋側を除いて、日本全国および朝鮮半島に生息しています。今回展示するヤリタナゴは、三重県松阪市の櫛田川水系の水路で採集した個体です。
【三重県総合博物館との関係性について】
当館の北村淳一学芸員は、関西学院高等部、国立科学博物館、京都大学との共同研究で、ヤリタナゴについて、日本全国の標本を用いて遺伝子を調べ、地域の特徴を明らかにし、日本魚類学会英文誌「Ichthyological Research」の電子版に論文が令和元年10月24日に掲載されました。