「国登録有形民俗文化財」登録のお知らせ

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■内容

国の文化審議会は平成28年1月15日、当館が所蔵する「志摩半島の生産用具及び関連資料」3,828件を、国の登録有形民俗文化財に登録するよう、文部科学大臣に答申しました。今後、官報告示を経て、正式に登録されることになります。
今回登録された資料は、志摩半島において、漁撈や農耕などの生業に使用された用具と、船大工や鍛冶屋などの諸職の用具を広域的に収集したもので、明治時代後半から昭和30年代にかけての志摩半島における伝統的な生産活動に用いられた各種の用具を中心に構成されています。このほか、昭和58年まで賢島にあり、日本の真珠養殖の発展に寄与した旧国立真珠研究所の資料も、関連資料として含まれています。
これらの資料は、市内に分散していた資料を志摩市誕生を機に、一つの資料群として、整理したものです。資料を通して、志摩の歴史、文化、そして先人の知恵やその暮らしぶりまでも知ることができます。
当館では、生業シリーズ1、「志摩の海女」(平成26年度) 2、「波切の石工」(平成27年度)として展示公開してきました。今後は、更に資料の保存環境を整えると共に、テーマを決めて展示公開していきたいと思います。