FM三重『ウィークエンドカフェ』2019年6月1日

春のブリに夏のイサギ、今は鰹もいい季節。
尾鷲では、年中おいしい魚を楽しむことができます。
そんなお話しを届けてくれるのは『尾鷲観光物産協会』の中村俊介さん。
町おこし通販、尾鷲まるごとヤーヤ便には町の自慢が揃っています。

年で11年目、商品の半分を入れ替えた

『尾鷲まるごとヤーヤ便』は、今年で11目を迎えました。
去年と同じく季節の生のお魚をお届けしますが、全体で約半分以上の商品を入れ替えましたので、今まで購入してくれたリピーターの方にも楽しめると思います。
今年もツアーは熊野古道世界遺産登録15周年ということで記念ツアーもさせていただきますし、去年も好評だった寿司職人を連れたマグロプレゼントも引き続き行います。
鮮魚を取り扱うお店から、水産加工品会社、お菓子類・・・さらにおまけとして石鹸を作っている業者さんにも入ってもらっています。
新しい商品を提供してくれるお店だと、こんな商品あったんやと驚くことがありますね。
今年の冬便ではお鍋の具としてお餅が入ります。
僕らはお餅を入れるというのは馴染みがあり、他の地域の方からすると餅を入れるのは珍しいという声あり、意外と盲点だったなと感じました。
出汁の良く出たお鍋に入れてもらうと本当に美味しいですし、冷凍保存してもらったらお正月に焼いて食べることもできます。
食べ方はお客様のお好みですが、ぜひ一度、鍋に入れてもらいたいなと思います。

 

節のおいしい魚がたくさん入っている

夏だとマグロのお刺身とカツオのたたき、秋は鮮魚屋さんが選んだ旬のお刺身の盛り合わせ、冬には尾鷲物産さんのぶりトロ・・・冬になると毎年スシローさんが出している『ぶりトロ』を、今年もお客様に提供し、春は『魚鉄』さんの四種盛り。
四種盛りにはサザエが入るのですが、それもあまり全国的には馴染みがないようで、お客様から大変好評を得ています。
特に初めて注文されたお客様からは、「サザエが刺し身で食べられると知りビックリした」というコメントももらっています。
待っている方から「『ヤーヤ便』の箱自体が玉手箱のようで、開けるといろいろな商品が入っていて本当に嬉しい」との感想もいただいています。
気に入った商品ができて、お客様と事業者さんがつながりを持ってくれるというのも、ヤーヤ便の目標の一つです。
たくさんの方から喜ばれて、「また注文します」と言っていただけるのが一番嬉しいです。

 

年は桑名の方に生マグロが当たり、職人が寿司と刺身を振る舞った

ヤーヤ便を申し込まれた方との交流企画も魅力の1つ。
特別企画として『尾鷲の生マグロ丸ごと1本プレゼント』を毎年行っています。
去年は桑名の方が当選し、握り、巻き寿司、刺身の盛り合わせを寿司職人に作ってもらい、大変喜んでもらいました。
尾鷲ならではの、その日水揚げされた新鮮なマグロは、よそではなかなか食べられないと思います。
みなさんで食べている時に、いろいろ感想を聞かせてもらったのですが、「やはり新鮮なマグロは美味しい」と喜んでもらいました。
ご家族とご主人のお母さんとで6人くらい、他に近所付き合いのある方で食べていただきました。
遠方に住んでいる息子さんたちにも送ってあげたいということで、寿司をプレゼントしました。
届けた時に「近所にPRしておきますね」と言ってもらえると本当にありがたいですし、もっともっといろいろな地域の方にヤーヤ便を知ってほしいと思います。
今年は熊野古道世界遺産登録15周年ということで、馬越峠を歩くツアーを絡めたり、『イタダキ市』の見学、箸作りなどの各種体験、それからもちろん尾鷲で食べられる新鮮な魚を使った夕食を用意しています。
歩いた後にお風呂で疲れをゆっくり取って、美味しいお魚を食べてもらえばと思います。

 

ンケートの声を事業者さんが励みにしてくれるのが嬉しい

基本便にはなかなか入れられない、新しい商品をオプションで入れてみて、お客さんの反応を見て、新しい商品にしようという業者さんもいます。
アンケートでいただいたお客さんの声を、直接26の生産者さんや業者さんにお届けしていますので、それを見て「もっと頑張ろう」と励みにして、新しい商品をどんどん作っていってほしいと思います。
選定会で初めて見た商品を実際に自分たちでも味わって、これは行けるという自信を持ってヤーヤ便に入れていますので、その思いも届けたいと思っています。
ヤーヤ便のコンセプトは『町おこし通販』ということで、商品だけではなく、地域で頑張っている人たちの思いを知っていただきたいという取り組みのもとはじめた商品なので、カタログの紙面などもこだわっています。
『尾鷲がんばんりょる新聞』も夏秋冬春、各季節でもお届けしますので、時間のある時にゆっくり読んで、尾鷲のことを知ってもらえたらと思います。

田舎ならではというか、尾鷲人気質というか、人情味あふれる街ですので、もし尾鷲に来る機会がありましたら、そのあたりも感じてほしいですね。