2023年5月13日(土)・14日(日)、北勢町『賀毛神社』にて歴史講座「地域の歴史を知る会」第6回目が開講しました。
今回のテーマは「旧治田村の戦中・戦後について」。
戦時中、北勢町治田村には旧日本陸軍の兵器調達、修理、補給などをする陸軍兵器補給廠(ほきゅうしょう)の本部がありました。
沖縄県民を巻き込んだ地上戦で20万人以上の犠牲者を出しても中々降伏しない日本。 8月6日にヒロシマ、9日にナガサキに原爆が落とされ、8月15日にやっと終戦になりますが、もう少し戦争が長引いていたら、員弁郡も戦場になっていたかも知れません。
その証拠に、治田村を中心に員弁郡の各地には、大砲の弾を入れる「弾薬箱」がたくさん隠してあったといいます。
本土決戦に備えて、現・山郷郵便局や店舗だけでなく、個人宅の庭、石榑小学校や旧阿下喜小学校(桐林館)、大安中学校も隠し場所でした。
戦争ははじめた人は戦わず、犠牲になるのは国民、特に子ども達です。
戦時中は、各小学校に「奉安殿」といった中に天皇皇后両陛下の絵の写真と教育勅語が安置されたものがあり、子ども達は毎日「戦争に勝ちますように」と祈らされていたといいます。
講座には、員弁地区遺族会の方々もおみえになられておりました。
地域の歴史を多くの人に知ってもらい次世代に伝えていく事を目的に2年前から「地域の歴史を知る会」の講座を開講している『賀毛神社』の権禰宜、民上眞由美さんは、終戦後、日本国憲法が公布されてから77年間、日本は戦争をしていません!これからも平和を守っていきましょう!と締めくくられました。

※当日の様子は「いなべ10」にて2023年6月11日(日)~17日(土)の6時半~/20時50分~10分間、放映予定です。