三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2015年8月30日放送

少女まんがを通じて、世代を越えたコミュニティーの架け橋を!
5500冊の夢を詰め込んだ『少女まんが館』が、多気町にオープンします!

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今回ご紹介する多気町丹生には、『せいわの里まめや』や『日替わりシェフキッチン・サラダボール』など、地域を盛り上げようとがんばっている人たちがいます。

 

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そして今、新たに地域を盛り上げるスポットが誕生しました!
それが『少女まんが館TAKI 1735』!
少女まんが雑誌も新旧取り揃え、館内にある本はなんと5500冊!
開館は毎週水曜日の午前11時から午後6時まで。
中学生以上ならば、誰でも利用可能で、しかも入館料は無料です。

 

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こちらが館主の志村和浩さん、さくらさんご夫妻。
共同で館主を務めています。

「まんがのほとんどは、寄贈で集まってきた本を譲ってもらいました。
地域的に人が集まる場所が少ないので、『少女まんが』をきっかけに、世代を越えたミュニティスペース的な役割を担っていってほしいです」

と、さくらさん。

 

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本棚は作家さんの名前ごとに五十音別に分類されています。
『アタックNo.1』など、みなさんにとっても懐かしいまんがも揃っています。

 

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こちらは付録や『全プレ』。
『全プレ』とは応募者全員プレゼントのことで、雑誌についてくる応募券と指定金額分の切手を送ると必ずもらえる賞品です。
『少女まんが館TAKI 1735』には500点ほど寄贈されており、そのうちの一部がこうして展示されています。

 

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この日は8月19日のオープンに先駆けての、内覧会とオープニングイベント。
近所の子どもや、オープニングを待っていた人たちが続々と訪れています。

 

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今回のオープニングイベントでは、地元多気で話題のお店、売り出し中のお店が出店。
少女まんがを通じて、人と人の出会い、そして人とモノの出会いをカタチにしていました。
『少女まんが館TAKI 1735』オリジナルのクッキーは、これからも通常販売するとのこと、さくらさんと相談しながら味や形を決めたそうです。

 

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午後2時からはスペシャルトークライブが開催されました。
多気町出身のカメラマン、中里和人さんは、丹生に少女まんが館が生まれるきっかけをつくった人です。

「東京の『少女まんが館』には何度か行っていたところ、館主の中野さんがこれ以上まんがを収めきれずに困っていると聞きまして。
たまたま多気町の役場でその話をしたら、志村さんご夫妻が手を挙げてくれたのです。
ここが多気の文化発信拠点になってくれると、とても良い動きが起きると期待しています」

 

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東京・あきる野市にある『少女まんが館』は、開館して18年。
『少女まんが館TAKI1735』はここから蔵書の寄贈を受け、開館しました。
この日は『少女まんが館』本家の館長、中野純さん、大井夏代さん夫妻も東京から駆けつけました。

「そもそも『少女まんが館』をここまで続けられるのもびっくりだし、今もやっているのもびっくりだし、このような形で第二の少女まんが館がいろんな方のご協力でできたというのも、すごいもう、びっくりの連続です(笑)」

と、大井さん。

「願ってもない最高のお二人だと思います。
夫婦で少女まんがに愛を持って保存、一冊一冊の本をモノとして大事に扱って保存してくれるということ。
そして我々よりも一回り下の世代なので、新しいまんがも大切にしてくれることで、幅が広がると思います」

と、中野さん。

 

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そんな熱い思いを受け継ぎ、多気町丹生で新たな『少女まんが館』をスタートさせた志村夫妻は、東京出身。

三重県のプロジェクト『美し国おこし三重』のプロデューサーとなったのが、三重との出会い。
最初は東京と三重を行き来する生活でしたが、3年前、家族と生活する場所として三重を選びました。

そして住まいとして多気町丹生に借りたのが、現在、『少女まんが館』となっている家。
建築士の資格を持つ志村さんは、大家さんの許可をもらい、有志の協力を得ながら、こつこつと自分で夢の空間をつくりあげてきました。

 

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さまざまな人の情熱がつながり、誕生した『少女まんが館TAKI 1735』。
そのオープニングイベントには、現役の漫画家・元町夏央さんの姿もありました。
元町さんは4年前、東京から紀北町に移住。
現在も漫画雑誌に作品を連載中です。

「私は漫画家でありつつ、読むのも大好きなんです。
なので、こちらに来る時には立ち寄って、読者として楽しみたいなというのが、とてもありますね。
これからもイベント時には協力させてもらいたいですし、それでいろいろな可能性が広がると思います」

 

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5500冊分の夢が詰まった『少女まんが館TAKI 1735』。
そこは、懐かしい思い出を探す場所であり、自分だけの大切にしたい思いにひたる場所。
そして、新しい夢をみつける場所であり、出会う場所でもあるのです。