特別展示「紀北町の庚申さん」

■開催日時

2020年6月14日(日)〜7月31日(金)
【時間】9時00分~16時30分
【休館日】月・祝休館

■開催場所

海山郷土資料館(紀北町中里96)
※駐車場は、道路反対側の駐在所前の道路側二台両側の4台分です。

■内容

道端や寺の境内でよく目にする石仏の代表格が庚申さんです。武器を手に恐ろしい形相で、邪気を踏まえてすっくと立つ姿に、今ならつい悪疫(コロナウイルス)退散を連想してしまいます。不老長寿を目指す中国の道教と、悪疫を封じ込める仏教の護法神が習合した青面(しょうめん)金剛を本尊とする庚申信仰は、江戸時代全国津々浦々に広がりました。紀北町にも集落の数より多い庚申塔があちこちに祀られており、その像容もバラエティーに富んでいます。30年ほど前に海山郷土史研究会が調査した時には、旧海山町内に8つの庚申講が存在していましたが、今でも続いている講がいくつあるでしょうか。個人的な庚申さんへの信仰は続いているようですが、講として活動しているのは恐らくないものと思われます。今回の展示では、町内各地に祀られている庚申塔の写真と、講を解散して資料館に寄贈されたお道具類を集めました。懐かしいかつての庚申講の様子や、庚申講が果たしてきた地域の繋がりなどについて、振り返るきっかけにして頂ければと思います。

【展示品】
◆旧海山町の庚申塔(木津・便ノ山・小山・相賀・前柱・小浦・渡利・引本・長浜・矢口・白浦・島勝・船津・中新田・新田・中里・上里・河内・馬瀬)◆旧紀伊長島町の庚申塔(三浦・道瀬・古里・海野・西町・浦町・松本・呼崎・井ノ島・片上・志子・下地・茂原・中桐・大原・十須・下河内・江竜)◆青面金剛の掛け軸 ◆庚申供養帳(古文書)◆数珠 ◆鈴(りん) ◆灯明皿 ◆「庚申講」ののぼり ◆祈祷札 ◆道具入れの杉箱など

基本情報はこちら

Tag