三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2013年8月18日放送

『みすぎ夏祭り納涼花火大会』には欠かせない、手づくりの勇壮な『手筒花火』!
ふるさとを明るく、美しく、そして絢爛に照らします!!

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今回ご紹介するのは、最近映画の舞台にもなって盛り上がる津市美杉町の、夏最大のイベント『みすぎ夏祭り納涼花火大会』。
中でも、訪れるお客さんたちの目当ては・・・


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「近くのキャンプ場に来ていまして、初めて、ここのまつりの手筒まつりを観に来ました」
「筒みたいな花火がすごい!」
「手筒花火が見頃なので、来ました!」

そうなんです!
迫力満点!
降り注ぐ火の粉!
みなさんのお目当ては、美杉の夏祭りには欠かせない、『手筒花火』!


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『美杉天筒会』の会長、結城博さんにお話を伺いました。

「みんな素人だったので最初は怖かったですが、やってみるとクセになるというか(笑)
今はもう、地域とかいろんな人の協力をしてもらって、本当に一生懸命あげるという感じです」

『美杉手筒会』が結成されたのは、今から8年前。
実は商工会の青年部で12年前に手筒花火をはじめたのがきっかけとなり、いまや美杉の夏の風物詩になりました。
現在のメンバーはおよそ20名。
最初はまったく経験のないところからのスタートだったんですね。


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夏祭りの1週間ほど前。
実は、本番で使う手筒花火は、手筒会のみなさんがひとつひとつ自分たちで作っているんです!

下は竹の節を抜き、中をまっすぐなめらかにする作業。
手筒に使う竹は、みなさんで切り出してきたものです。


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そして竹に荒縄を巻いて固めていきます。
叩いて固め、叩いて固め、強度を増していきます。
自分の命にかかわるだけにまさに真剣勝負。

この後、火薬を詰めて本番を迎えます。
平日の夜や休日を利用しての作業。
このみなさんの努力が、火花となって夜空を照らすのです。

今回は大筒を5本、中筒を15本上げるとのこと。


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『みすぎ夏祭り』当日は、夕方から会場で、『美杉手筒会』のみなさんによる準備。
こちらは万が一の暴発に備えての防御壁。
火薬を扱うだけでに、しっかりとした安全対策が必要です。


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続いては手筒の立ち位置の確認。
立ち位置と客席は、安全上定められた距離をとらなくてはならないそうです。

そして、本番に向けたリハーサル。
小さなミスが大きな事故につながるため、みなさん真剣。
静かな中に緊張感が漂います。


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『みすぎ夏祭り』スタート!
日が暮れ始め、『よさこい』演舞の後は、打ち上げ花火!
夜空に咲き乱れる花火に会場のお客さんは大喜びです。


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いよいよ、『美杉手筒会』のみなさんによる『手筒花火』!
さかのぼる炎の滝。
無数のレンズが、その豪快で絢爛な姿を収めようとチャンスを狙います。


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最後の見せ場。
会長の結城さんと副会長の武田さんが、天も漕げよとばかりに大筒をかかげます。
今年も『手筒花火』は大成功でした!


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大きな仕事をやりとげた達成感とともに、乾杯!

「成功したので本当にホッとしました」
「すごい声援とか聞こえて、嬉しかったです」
「また来年も、必ずやります!」

みなさんの喜びの声が、手筒花火の成功を物語ります。


地域の声援を受けて、手筒をかかげる・・・。
降りしきる火花の中で、仲間と共に立つ・・・。
ふるさと美杉の夜空をまばゆく照らす『美杉手筒会』。
その吹き上がる火花は、地域を思うみなさんの、あふれんばかりの気持ちです。