第64回『サルシカ隊長レポート』2014年1月

ご当地ラーメングランプリ2013で見事グランプリに輝いた亀山ラーメン!
その全店舗(2014年1月の段階で12店舗)を、サルシカ隊長がすべて食べつくす〜!!!

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昨年からはじまった「ご当地ラーメングランプリ」で、みごと初のグランプリに輝いたのが、亀山ラーメン!!
ローソク、液晶、味噌焼きうどん。
が、それだけじゃなかった!
ラーメン不毛地帯と呼ばれる三重県で、地域が誇る味が生み出されたのだ!!

それは食べにいかねばならぬ。
まだ昨年出来たばかりのアツアツホヤホヤのラーメンである。
いち早く食べてみんなに自慢・・・違った報告するのだ!(笑)

さあ、行こう、亀山へ!
サルシカ隊長のワタクシ(奥田)は、失恋したばかりの謎のカメラマンを引き連れていざ世界の亀山に向かうのであった。

隊長「で、亀山ラーメンはどこで食べられるのだ?」
謎カメ「亀山です」
隊長「そんなことはわかっとるわ! どこの店じゃ」
謎カメ「えっと・・・亀山市内12のお店で販売中です」
隊長「12店舗ぉ???」

ワタクシはそこで思わず急ブレーキを踏み、軽トラのイトウ君2号を3回転半ほどスピンさせ、道端のおじちゃんおばちゃん、そしてサルやシカから拍手を受けた(嘘です)。

で、急きょ作戦会議。
取材は数回にわけることにして、きょうは行けるところまで突撃でいくのだ。

てなわけで1軒目。

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やってきたのは、三重県内の各観光地と中部、関西を結ぶ幹線道路の要、関インターのそば。
川森食堂である。
場所柄、長距離トラックの運転手さんを相手にしたお店のようだ。
駐車場が広い。

でもトラックの運ちゃんは日本全国を所狭しと走っている。
当然各地のおいしいものを知っているのだ。
そういう運ちゃんを相手に生き残ってきた店はうまいに決まっているのだ。

入口に「亀山ラーメン」の貼り紙がある。
まだ口にしたことがない未知のラーメン。
気分が高まってくるぞ。

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店内はまさに大衆食堂という感じ。
店を入ったすぐのところに大きなおでんの鍋がドドンと置いてあっていい匂いを放っている。
午前10時すぎ。
さすがにまだお客さんはいないが、もうテレビも点けられていて、さあいつでも来てん〜の状態である。

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隊長「このおでんの出汁の匂いはたまらんなあ、どれひとつ食べるか」
謎カメ「いやいや、隊長、これから何ハイもラーメンを食べるんですから」
隊長「バカ野郎、ラーメンだけを紹介すればいいってもんじゃないだろう、お店の雰囲気、他のおすすめのメニュー、そして店の歴史、文化を伝える必要があるのだ」

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そういうことを言いながら、おつゆシミシミの大根とコンニャクを取る。

謎カメ「あ、ひとつって言ったのにぃ!」
隊長「うるさいなあ。そういう細かいことを言ってるからフラれるのだ」

書いていて、いかに自分が悪魔な人間かがわかる。
昔は純朴な青年だったのだけどなあ。
世間がワシを腹黒く汚したのだ(笑)。

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というわけで、目的の亀山ラーメンのまえにおでんを食べるワタクシ。
どう考えてもこの取材はダメだろう、と、我ながら思うが、この隊長レポートはいいのだ。
なぜならば、ワタクシのレポートだから!!(笑)
本能のおもむくまま突き進むのだ。

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まだ午前中だが、ビールが飲みたい。
ゴキュっとあの苦い液体を喉にぶちこみたい。

だってさ。
見てよ、このメニューの数々。
串かつあるよ、ホルモンあるよ、アジフライもハムエッグもあるよ。
ここはひょっとして飲む店じゃあるまいか!!

このまま各種おつまみの紹介をはじめ、注文しはじめると、もうここで終わってしまうので、
さあ亀山ラーメンに登場していただこう!!!

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出ました!!
これが川森食堂の亀山ラーメン!!

が、まず、ここで「亀山ラーメン」の紹介をしっかりやっておこう。

亀山ラーメンは昨年2013の夏に生まれた出来たてホヤホヤのラーメンである。
三重県にちなんで、3つのこだわりを持って開発。

1つめが三重県内で生産されている多様な農産物。
中でも生産が盛んなきのこは珍しい3つをチョイス。
ヒラタケ、ハタケシメジ、ハナビラタケを入れるのがルール。

2つめは三重県産の「ニシノカオリ」の小麦粉から作った麺。
「伊勢うどん」でも知られるうどん文化を支える良質の小麦粉を使って太くコシのある麺に。

3つめが大豆、麦、米の3種類の味噌をブレンドしたスープ。
複数の味噌を合わせることで、くどさを感じないコクのある味を持ちながら、麺によく絡むスープに仕立てそうだ。

以上の基本ルールを守りさえすれば、あとは各お店のオリジナルでよいのだという。
で、現在販売しているお店は12店舗!
味と技を競いあい、それぞれ独自のうま味を生み出しているという。

おお、楽しみではないか!!!

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で、川森食堂の亀山ラーメンの特徴であるが、
こちらのスープには、味噌焼きうどんの甘辛い味噌を使用。
ひとくちすするとまず甘く、そして香ばしさがやってくる。
濃厚。
麺にもよくからんでうまい。

きのこ3種がシャキシャキして歯ざわりがいい。

いろんな味わい、歯ざわり。
うん、これは奥行きのあるラーメンである。
深く深く味の世界に潜り込んで楽しめる1品である。

ごっちゃん!
1軒め、完食!
さあ、次へ行こう!(笑)。


川森食堂
三重県亀山市関町古厩66-3
販売時間/10:00〜22:00
販売数/1日20食
電話/0595-96-1376
予約可/電話にて
価格/700円(税込)