三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2013年5月19日放送

自然をカフェに持ち帰り、そこで自然の素晴らしさを知る!
廃材を利用した家具や店内の井戸、地域食材を使ったランチやバウムクーヘン作り体験など、カフェで自然の素晴らしさを体感してください!

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古い町並みが残る名張街道。
その歴史ある通りにあるのが、今回ご紹介する『ちょいまるカフェ』です。
ここは、地域と自然への思いが、ギュッとつまったお店だそうですよ!


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『ちょいまるカフェ』を運営するのは、『NPO法人・地域と自然』のみなさん。
元々は川や山で、自然体験や環境保全の活動をしてきましたが、より気軽に自然に親しんでもらおうとこちらのカフェを、2年前にオープンしました。

『ちょいまるカフェ』のオーナー中西崇雄さん(中央)は兵庫県出身。
大阪の会社に勤めてましたが、自然に囲まれた生活を求めて、名張市に移住。
そして、こちらの名張川を主なフィールドとして、自然体験などの活動を始めました。

オーナー中西崇雄さんに、自然体験とカフェとのつながりについてお聞きしました。

「食べることはみんな好きでしょう?
生えている植物や、川で泳いでいる魚を使ってお料理を作ってお出しすれば、より多くの方に自然の恵みを感じてもらえるのでは、と」 


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そんな理由からオープンした『ちょいまるカフェ』。
お店の内装も、そして提供する料理も、環境や地域の自然を意識したものになっているそうです。
カフェで使われている家具は、廃材を利用した手作りのもの。
フォークリフトの爪を入れる『パレット』の廃材だそうです。

現在は使っていませんが、水の気配を感じてもらうため、古い井戸も、昔のままの姿で残されています。


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そしてさらに、地元名張で見ることができる、身近な植物や動物たちのデータをまとめた図鑑『楽しい生きもの図鑑』まで発行!
驚いたことに、その執筆や写真も全て中西さんたちによるものです。


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山菜採りも食材の調達のひとつ。
この日はタンポポや、天麩羅にすると美味しい『ユキノシタ』、『木の芽』などが採れました!


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こちらがオススメの『豆腐田楽定食(竹)』1120円。
豆腐田楽7本 豆腐ナゲット、本日のサラダ 名張産黒米入りごはん、お漬物、豆乳スープがついています。
定食は【梅】【竹】【松】の3種類あり、可能な限り地元産の食材を使うのがコンセプト。
ご飯は名張産の黒米入りで、他の料理も名張の自然を味わえるものばかりです。


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こちらの豆腐は、ご近所の豆腐屋さんから仕入れているもの。
地域の味を知ってもらうことも、『ちょいまるカフェ』の大きな目的です。


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そして『ちょいまるカフェ』で一番人気のある体験メニューが、この『バウムクーヘン作り』!
北は東北、南は九州と、遠方からも予約が入るほどの人気体験メニューで、申し込みは2名からとなります。


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地元食材をふだんに使っての生地作りから始まり、掛けて焼く作業を繰り返すこと、およそ2時間、ようやくバウムクーヘンの形に!
焼き上がった生地から金属の筒を抜くと、見慣れたバウムクーヘンの出来上がりです。

この『バウムクーヘン作り』をカフェで行うようになった理由は、川でのイベントの際、一番
人気があった体験だったからだそう。
川での自然体験が生かされているんですね!

そしてカフェから自然へと導くのものが、もうひとつ。


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それが、川や湖に生えている『ヨシ』という水生植物を使った『ヨシ笛』。
『ちょいまるカフェ』では、自然の素晴らしさを伝える活動の一環として、音楽を取り入れています。
場所を選ばずに自然のテイストを伝えることができるのが『ヨシ笛』の魅力。
ヨシ笛演奏グループ『ちょいまるず』をメンバーで結成し、定期的に演奏活動を行っているそうです。


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中西さんに『ちょいまるカフェ』が目指すものをお聞きしました。

「『自然の大衆化』。これに尽きると思います。
カフェと自然体験活動をもっともっとやっていくことで、名張や日本の自然の素晴らしさを多くの人に伝え、全国に発信していきたいたいですね!」

地域と自然。
川や山から、活動の場がカフェへと変わっても、自然を守り、地域をゲンキにしたいという思いは、ずっと同じ・・・。

お店は、自然への入口。
そして、地域の魅力を知ってもらう、きっかけの場所。
食事と音楽でお客さんをおもてなしします!