三重テレビ「ゲンキ!みえ!生き活きリポート」2010年5月23日放送

放置されていた山を整備して、子どもも大人も遊べる里山に!
『世代間交流』で、里山づくりを次代につなげます!

多気郡明和町。
伊勢街道や斎王参向古道など、歴史ある古道が交わるところで、古代には、全国有数の土器生産地だったといわれている地域です。
この歴史の街に『うにの郷』と呼ばれる里山があります。

その里山を整備しているのが『うにの郷クラブ』のみなさんと、代表の樫本さん。
『うにの郷クラブ』が拠点とする里山は、明和町・玉城町、伊勢市にまたがる大仏山にあります。

長年、手入れされず放置されていた場所でしたが、子供や孫たちに里山を残したい、という一心で、平成14年にクラブを発足し、長い時間をかけて整備、管理してきました。

『うにの郷クラブ』が目指しているのは、世代間交流による里山づくり。

樫本さん「高齢者が自分たちの生き甲斐で好きなことをしているだけじゃなく、里山を守る 
 にはやっぱり後継者がいないと。特に、里山づくりというのは、際限がない事業ですから 
 ね。
 里山づくりをしながら、次の活用をしていく。そのためにはイベントを続けてやっていくこと 
 が大事なんですよ」

イベントのひとつが『里山みどりのフェスティバル』。
これまで手入れしてきた里山を、参加者に案内します。

これは人の手による「竹の間伐」。
遊びながらも、実は里山の保全というボランティア活動なのです。

お昼は飯盒炊飯!
食事を用意するのは、会のメンバーのお母さんたち。
こうしたイベントの度に、季節の食材をつかって参加者のみなさんをおもてなししているそうです。
カレーには、『うにの郷』で収穫された具材も入っていて、栄養満点、愛情満点!

ゲンキさんが用意したフィールドで、泥んこになって遊ぶ子どもたち!
舟は『田舟』と呼ばれるもので、昔は稲や農具を運ぶために使われていたそう。

このイベントには、地元グループ『明星里山探検少年団』のみなさんも参加。
『うにの郷クラブ』が手入れをするこの里山を拠点に、さまざまな自然体験イベントを行っているグループです。
お父さんお母さんも一緒に参加しています。

お年寄りが。
子供たちが。
そしてお父さんお母さんたちが。
生活のために働き、遊び、暮らしてきたのが日本の里山でした。
  
その里山を、世代と世代をつなぐ世代間交流の場へ・・・。
  
お年寄りが楽しんでつくった里山で、子供たちが遊び、そして、お父さんお母さんに次の里山づくり、保全を引き継いでもらう・・・それが、うにの郷クラブのみなさんの願いなのです!