FM三重『ウィークエンドカフェ』2015年1月31日放送

伊勢路、伊勢本街道、和歌山別街道と重要な道が通り、宿場町として、また、水銀貿易の場所として栄えてきた多気町。
どこか懐かしい風景に出会えるところでもあります。
最近では、高校生レストラン・まごの店がある町としても有名ですね。
今回のウィークエンドカフェは、観光商工課の坂下悠介さんをお招きして、多気町を紹介してもらいます。

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■国の登録記念物『立梅用水』

奈良県出身の私が、こちらに来て、まず一番印象に残ったのが、立梅用水。
これがとても良かったんです。
26年度に国の登録記念物に、また昨年9月には『世界かんがい施設遺産』にも登録されました。
水がとても良いんです。

■自転車の町・多気町

多気町はマウンテンバイクで町おこし、『自転車の町・多気町』というのを行っています。
2013年11月にオープンした『勢和の森マウンテンバイクコース』はその取組みの大きな軸です。
多気町の政策の一つとしてあるのが『健康づくり』。
みなさんに健康になってもらうためのツールの一つが自転車が。
実は、北京オリンピックのマウンテンバイクの総監督が多気町にいまして、その人とともに自転車の町づくりをしています。

『勢和の森マウンテンバイクコース』は3つのコースがあり、初級者から上級者までさまざまな人がそれぞれに楽しめるようになっています。
私はまだ初心者クラスなんですが、登りは非常にキツイです。
しかし登り切った時の達成感はもう、なんとも言えないくらい気持ち良いです。
そして下りは急な斜面なんですが、マウンテンバイクが衝撃を吸収する仕組みになっているため、思ったよりも揺れずに快適に下りることができます。
山を駆け下りる爽快感をみなさんに味わってもらいたいですね。
今年2015年の10月3・4日にはUCIというレースの団体による、国際レースの開催を予定していまして、現在、急ピッチで準備をしている最中です。
町民だけでなく、日本各地から選手や愛好家が来ますので、たくさんの人に多気町とコースを楽しんでいただけたらと思います。


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■雨の中のレース

2014年10月4・5日に、マウンテンバイクの国内レースがありましたが、台風が来てしまい大雨となりました。
そんな中、スタッフが力を合わせて進めていくのは、本当に大変でした。
レースは2日間といえども、部署によっては1年以上前から準備にかかっていましたので、非常に長い時間をかけて来ました。
実際雨は降りましたが、参加者のみなさんからは、「参加してよかった」「気持よかった」という声をいただけたので、とても嬉しく思いました。
やはり、参加してくださったみなさんの声が、何よりです。
応援用グッズとして、オリジナルのカウベルを用意したところ、カラカラカラ、という応援の音が選手にも伝わっているのを感じました。
選手に思いが伝わった大会になりました。
雨の中でも集まってくださったみなさんには、本当に感謝しています。


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■元丈の館のはなし

江戸時代の本草学、そして蘭学の先駆者でもある野呂元丈さんは、多気町波多瀬地区の出身です。
元丈さんの功績を讃えて地域に薬草公園を整備したのが『元丈の館』の始まり。
今、多気町では『医食同源』をかかげ、少しでも健康によいもの、身体に良いものを食べてもらいたいと考えています。
そこでこちらの施設では、薬草の天ぷらなどをはじめ、うどんや古代米ごはんが味わえる『花乃井御膳』をお出ししているんです。
現在は薬膳カレーの新しい味も開発中です。
広報もこれから頑張りますので、もっとみなさんに知っていただけたらと思います。


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■家族で一日楽しめる『五桂池ふるさと村』

多気町のオススメとしては、他に『五桂池ふるさと村』があります。
こちらの『ふれあい動物園』も人気で、たくさんのお客さんに来てもらっています。
果物狩りもできますし、家族連れにとっても良い所です。
これからの季節はイチゴ狩りが始まるので、ぜひ足を運んでみてください。
そしてその一角にあるのが、高校生レストランでお馴染みの『まごの店』。
週末はいつもいっぱいです。

他にも多気町の新しいスポットとして去年、万協フィギア博物館が加わりました。
エヴァンゲリオンのフィギアもありますし、『おたこす』というコスプレイベントも行われました。
多気町はいろんな世代の人たちが、いろんな趣味を持った人たちがそれぞれに楽しめる町だと思いますよ。


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■ぜひ見てほしい『長龍神事』

また、多気町を訪れるなら、神社仏閣巡りもおすすめです。
丹生大師、西導寺(さいどうじ)、近(きん)長谷寺(ちょうこくじ)や佐那神社。
なかでも3月21日、片野の八柱神社で行われる長龍(ちょうろう)神事は、見ていただきたいお祭りの1つです。
これはあるか昔、スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治した出雲の国の神話を象徴化して、演じたものです。
天狗の面をかぶったスサノオノミコトと獣の形をした龍のヤマタノオロチ、
その中に沢山人が入り、龍と天狗の戦いとして披露するんです。
1月4日に、伊勢のおかげ横丁でこの神事を奉納したので、その時も沢山の人に見てもらいました。
今回は伊勢で披露しましたが、基本は年に一度しかないので、是非3月21日はお越しください。