三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2017年5月28日

名張市の有機野菜とお自然食品の店『土の香市場 ハラペコあおむし』が主体となって2014年にスタートしたマーケット『ハラペコ里の市』!
伊賀地域の生産者を中心に、県内外のおよそ10店舗が集まり毎週水曜日に開催しています!

名張市で毎週水曜日に開催されている『ハラペコ里の市』です!
小さなお子さん連れのお母さんなどで賑わっていますよ!
いったいどんなお店が出店しているのでしょうか?

 

こちらは南伊勢町からセミノールやレモン、野菜などを販売している『世古農園』さん。

「出店は初めてです。自分たちが美味しいと思って販売しているので、美味しいねって言って食べてもらえたら一番嬉しいですね」

 

移動スタイルのカフェで、焙煎をしつつで出店している『CAFE-NeKKO』。

「仕入れの段階からオーガニックとわかっているものだけを厳選し、焙煎しています」

『ハラペコ里の市』に出店してから2年ほどになるそうです。

 

カゴを持参のお客さんもいますね。

「店の人も、お客さんも温かい人が多くて、とても居心地のいい場所・・・毎週来てしまいたくなります」

 

『ハラペコ里の市』主催者である奥田悠史さんに、市についてお聞きしました。

「毎週水曜日のお昼に、近隣や県外から農家さんや飲食の出店者さんが集まり、マーケットを行っています。
イベント的ではなく毎週開催することで、日々の暮らしの中で生産者から農産物を買という暮らしに溶け込んだマーケットを目指しています」

『ハラペコ里の市』は、名張市で有機野菜や自然食品などを取り扱う『ハラペコあおむし』が主体となって、2014年の8月にスタート。
地元の農産物の生産者などを中心に、毎回10店舗ほどが出店しています。
お茶やコーヒーを飲みに、
お昼ごはんを食べに・・・
夜ごはんのおかずを買いに・・・ 
そして、おしゃべりを楽しみに・・・
誰でも気軽に立ち寄ることが出来る青空市なんです。

 

『ぐるり農園』さんは、ここからほど近い種生地区で、農作物を作っています。
この日は有機農作物と加工品の販売。

「二人とも大阪出身ですが、自給自足の暮らしをしたいと思い、こちらにキました。
私たちもどういうふうに食べたら美味しいかを試行錯誤しつつ、お客にも意見を聞くことができ、離れていても分かち合えるような関係を作りたいと思っています」

 

『土の香工房』さんは、伊賀で農薬や化学肥料を使わない材料で醤油や味醂を作っています。
その味を体感してもらうため、この日は厚揚げの炭火焼を販売。

「厚揚げは京都の友だちの豆腐屋から、ネギも伊賀産、生姜は高知産で、すべて農薬は使っていないものです。
今はもう醤油も味噌も家で作らなくなってしまったので、僕が作って、本当にいいものを食卓に提供したいです。
またこういった市に出ることで、お客さんが求めているものを知ることができるのでありがたいですね」

 

『ネチャメ』さんは韓国料理のお店で、市には2年ほど前から参加。
ベジキムチや惣菜を販売しています。

「一次生産者の方々の顔が見られ、私もその素材を使って調理しているので、出店者のつながりのあたたかさを感じます。
直接顔を見て販売し、会話ができると私の人となりも知ってもらえると思うし、お客さんとつながっていくのを感じられて、とても楽しいです」

 

そしてこちらが『ハラペコ里の市』の開催の元となった『土の香市場 ハラペコあおむし』の店舗。
15年ほど前にオープンし、以来、安心・安全にこだわった旬の野菜や自然食品、雑貨等を販売しています。
身体に安心な基本的な食材は、ほぼこのお店で揃います。

 

「環境の変化と農業の現場の急変をなんとかしたい、そして里地や里山が元気でないと、都会も元気になれないとの思いから、元気になれるアンテナショップをつくろうと『土の香市場 ハラペコあおむし』をスタートしました。
私が一番願っていることは、『子どもたちにあったかい食卓があれば大きくなっても港があるから大丈夫』ということ。
お店は小さくても願いは大きく持っています」

と語る『土の香市場 ハラペコあおむし』店主の奥田美和子さん。
その横にいるのは、先程の悠史さんです。
そう、悠史さんは美和子さんの息子さんでした。

「僕はもともと作り手と消費者の方を繋ぐというのをコンセプトに、農業関係のライターをしていました。
こちらに帰ってきて、今度はダイレクトに作り手の人と消費者を繋ぐ場所が作ることができれば・・・と、母の手伝いするようになりました」

と、悠史さん。
『ハラペコ里の市』には悠史さんの他、2人の娘さんも出店者として参加し、里の市を盛り上げています。

「まさか娘がお店をやってくれるとは思ってなかったですが、私が願ってたことを、子どもたちがそれぞれにやってくれてる感じで本当に嬉しく思っています」

と、美和子さん。

 

ちなみに、悠史さんの本業は、ライターであり、カメラマン。
自分が得意とする写真やデザインで、『ハラペコ里の市』や土の香市場ハラペコあおむし』の情報発信、PRを積極的に行い、生産者の思いやこだわりを、消費者に向けてさまざまな形で伝えています。

 

さらに『ハラペコ里の市』では、イベントも開催。
この日は子育て中のママさんに向けて「抱っこ」をテーマにしたお話会。
音楽のライブやワークショップが開かれることもあり、ここでも又、人と人とが繋がっていきます。

 

「一番大切なのは『暮らしのマーケット』。
有機農産物は『ハラペコ』でなくても買うことはできるけど、こちらに野菜を買いに来ることで生産者の人の顔を見に来る・・・集まる人たちが、顔見知りになって、来てほっとするような場所になってほしいですね」

と、悠史さん。

3周年を迎えた『ハラペコ里の市』。
暮らしの一部としての『市』、これからも人と人とをつなげていきます。

 

ハラペコ里の市
開催日 毎週水曜日