三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2014年5月25日放送

「地域の活性化」のため何とかしょうと立ち上がった30代〜80代のメンバーが、地物の新鮮な野菜、魚介類、海藻類、手作りのタコめし、いそめし、おこわ、かきめし、牡蠣の佃煮などを並べて朝市を開催!
なんと30分で完売の大人気ぶりです!

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鳥羽市街からパールロードを車で走って、およそ15分。
パールロードの見どころの一つ『麻生の浦大橋(おおのうら・おおはし)』の手前の看板を入ると、そこが今回ご紹介する今浦地区。
前に海、うしろに山が広がる、小さな地区です。


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旧今浦保育所で毎月2回開催されているのが、『麻生の浦会』が主催している『今浦朝市』。
すでにもう準備が始まっています。


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『麻生の浦会』代表の小林一美さんに、『今浦朝市』を始めた理由をお聞きしました。

「若い人が地元を離れてしまうことが多くなって今、楽しい場所が今浦に欲しくて考えたのが『朝市』だったんです。
最初は『売れなかったら、自分たちで交換しよう』と言ってました(笑)
でも、今ではたくさんのお客さんが来てくれるようになりました。
品揃えが『海のもの・山のもの』と、地元のお母さんたちが作ったものが魅力だと思います」


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8時前には、すでにたくさんのお客さんが。
そしてオープンと同時に、店内は人・人・人!

2007年から毎月第一・第三日曜に開催している朝市は、今年で7年目。
毎回、ご覧の盛況ぶりで、今や鳥羽を代表する朝市になりました。

朝市を運営している『麻生の浦会』は、なんと昭和50年に設立。
30歳から80歳の女性たち、また最近ではお父さんたちも参加し、総勢20名のメンバーで、朝市を切り盛りしています。


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野菜や海藻はご夫婦2人で育てたもの。

ネバネバとする海藻は、最近注目されている『アカモク』。
栄養価が高く、クセがないシャキシャキとした食感が特徴です。

磯の香りの強い海苔は、生で採ってきて、洗って天日干しにしたもの。
こういった、海の近くならではの商品が並ぶのも魅力です。


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『麻生の浦会』のみなさんが、朝早くから用意したおこわやタコ飯など、お惣菜も飛ぶように売れていきます。
タコ飯は、朝早くからお母さんたちが地元の食材にこだわって作ったもの。
タコに、ヒジキに、お米に、野菜など、今浦の海の幸、山の幸がたっぷり!
そのおいしさが、ぎゅっとつまっているんです。
お客さんも、込められたこだわりを知っているんですね!


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開店して、間もないというのに、すでに品薄なものも。
そしてオープンから30分で、もはや完売御礼状態!
驚くほどの人気ぶりです。


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こちらの喫茶スペースでは、三重県産の小麦で作る団子が入った『ぜんざい』も人気。
夏場は、『冷やしぜんざい』になって、これもまた人気なんだそうです!


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さらにこの日はなんと『伊勢海老汁』も販売!
しかも味噌汁に使われている味噌は、その名も『今浦味噌』。
40年以上地元で作り続けられてきた味噌を商品化したところ、これも大評判で、伊勢や四日市にも販路を拡大中!
今や、看板商品のひとつになっているんです。


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そんな『今浦みそ』を使って現在開発中の料理が『みみそ』。
『煮味噌』が『みみそ』となったそうで、『今浦みそ』を使って、その時期旬の食材を煮込むのだそう。
今の時期は、牡蠣がふんだんに使われていました。


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さらに、『麻生の浦会』のお母さんたちの挑戦は、朝市だけにとどまりません!
全国に今浦の魅力を発信しようと、Facebookに、チャレンジ。
ちなみに、朝市のFacebookページに「いいね!」をすると、おいしいプレゼントがもらえる企画も行っています。


「今は8時半には商品が売り切れてしまうので、それ以降も続けて販売できる商品を作るのが課題ですね。
いつか『海のもの』と『山のもの』を提供できるレストランを作るのが、大きな夢です」

と、小林さん。


今浦朝市の人気の秘密。
それは、とれたて新鮮な海の幸、山の幸だけではありません。

お母さんたちの、ひたすらに前向きな気持ち、そして、笑顔と愛情が、お客さんを惹きつけているに違いありません。