三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2012年10月7日放送

地域を盛り上げようとがんばるグループが集結し、昭和の縁日を開催
お化け屋敷に、竹馬、コマ回し、型抜きや石けり・・・子どもはもちろん、お父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃんも笑顔になります!

今回ご紹介するのは、9月16日に紀伊長島で開催された『昭和の縁日』!
今年で5年目となるこの縁日は、昭和30年代~40年代までお寺の参道で行われていた縁日を再現。
子供だけでなく、おじいちゃんやおばあちゃんも、懐かしく楽しめるんですよ。


そんな『昭和の縁日』を運営しているのが、紀北町のみなさん!
漁師町のぬくもりを歩いて知る『魚まち歩観会』、指先からまちづくり『手作り工房ワーイワイ』、影絵でふるさとを知ろう『かんからこぼし座』と、地域を盛り上げようとがんばっているグループが参加。
その他、自治会のみなさんなどが運営に携わっています。


代表の植田芳男さん(魚まち歩観会)に、『昭和の縁日』を始めたっきっかけをお聞きしました。

植田「自分が子どもだった時分の昭和30~40年代までは、寺の参道で縁日があったんです。
それがずっと頭の中に残っていて、今の子にはなくて可哀想・・・という思いで始めました。
おじいちゃんおばあちゃんも一緒に来て、『昔はこうやった』と言ってくれるのが嬉しいですね」


午後1時からの会場を前に、待ちかねた子どもたちが続々と集まってきています。
案内所でまずは、『えんにち券』を購入。

小学生以下の子どもたちは、浴衣を来てくると、なんと『えんにち券』3枚プレゼント!
さらにぬりえを描くと2枚!
これだけでも嬉しいですね!


『昭和の縁日』の開場となるのは、きいながしま多目的会館から、長楽寺の参道にかけての一帯。
綿菓子、焼き鳥、かき氷など、食べ物の屋台が並んで、いい匂いを漂わせてます。
そうそう、みんなで食べ歩くのが、縁日の醍醐味!
もちろん射的や金魚すくいなども欠かせませんよね!


こちらは昭和の暮らしを再現したコーナー。
冷蔵庫や白黒テレビ、ラジオなど、懐かしい電気製品が並ぶお茶の間で、みなさん思い思いの時間を過ごしています。
子どもたちにとっては、おじいちゃんおばあちゃんの家に遊びにきたような感覚なのかもしれません。


他には『型抜き』や『竹馬体験コーナー』も。

「前の年に竹馬に乗りに来た子は、次の年もちゃんと来てくれる。そして『おじちゃん、ちょっと乗れるようになったよ』なんて言ってくれるんですよ」

と、嬉しそうに話すのは、竹馬指導のおじいちゃん。


「想像以上に怖い!」
「叫びすぎてノドが痛い!」
と子どもたちが声を揃えるのは、『お化け屋敷』。
相当気合が入っているらしく、毎年泣き出す子どもが続出だそうです!


しかし楽しい『昭和の縁日』を開催するたには、大変な準備が必要。
当日はメンバー全員が朝早くから集まって設営準備。
お化け屋敷に限っては、1ヶ月以上も前から準備をはじめたそうです。

そして開場の直前には、なんとお化け屋敷の成功と無事を祈って、祈祷まで行われました。


それだけに、成功すれば喜びも格別!

「みんな驚いてくれてやりがいがありました!」
「大人も子どももみんな仲間になって遊ぶのが縁日の良いところ!」

と嬉しい声が。


この楽しさが子どもたちの記憶に残り、子どもたちが大きくなったら、運営する側に参加し、結婚したらまたその子どもを連れてくる・・・。
そんなふうに、大人と子どもが一緒になって楽しめる『昭和の縁日』は、いつまでも続くに違いありません。