FM三重「ウィークエンドカフェ」2011年3月5日放送

今回のお客様は『アクアサポート古江』会長の大川仁子さん。
優しいお母さんです!
尾鷲市古江にあるアクアステーションを活動の拠点にして、お客様とEM石鹸を作ったり、海洋深層水を使ったパンやお料理を作っているのです。
そして、子供たちには大川さん達が体験したこと、守り続けていかなければならないことをイベントを通じてお話をしていきます。
海を汚さないようにするには・・・この地域を活性化させるには・・・
問題がたくさんあっても、とにかく笑顔で楽しんでチャレンジしている大川さんです。

■『アクアサポート古江』って?

5年前に尾鷲海洋深層水総合交流施設『アクアステーション』が完成したとき、その活動をサポートするボランティア団体として誕生しました。
お客さんとの交流体験で、地域を元気にするのが目的です。

■どんな交流体験を行っているんですか?

小学生のお子さんを対象に、海洋深層水を使ったカレー作りなどを行っています。
先日は隣の地区の小学校の生徒さんが20人ほど来まして、可愛かったですよ!
尾鷲のヒノキの会の方も来ていたので、ご飯を炊いている間に、ヒノキを使った人形を作ったり・・・。
あとから、生徒さん一人ひとりから、可愛いお礼状をいただきました。
嬉しくて、私もまた一人ひとりにお返事を書きましたよ。

三重大の大学院生の人たちが来たときは、サンマ寿司とエゴマ餅作りを体験してもらいました。
大人なだけに、大きいのができたり小さいのができたり・・・これもまた面白いですね。
体験してくださった方には、だいたいいつも、魚ご飯とお刺身を振舞うんですよ。
ブリご飯のときは鯛のお刺身、鯛ご飯のときはブリのお刺身・・・お客さんに喜んでもらおうと、趣向を凝らしています(笑)

あとは、定期的な交流体験として『アクアステーション』が企画する、パン作りや和菓子作り、ヒノキを使ったマイ箸作り・・・いろいろな分野で講師として協力しています。
『アクアサポート古江』のメンバーは、なかなか芸達者なんです(笑)

■『アクアサポート古江』が企画するイベントもあるんですか?

ありますよ。
5月5日のこどもの日には、『アクアサポート古江』が主催のイベントを開催します。
この日は海洋深層水を使った豚汁に魚ご飯、ぜんざい・・・それから海洋深層水の氷で作ったかき氷を振舞います!
交流体験で来た子供さんが、親御さんと一緒に来てくれて、美味しそうに食べてくれる姿を見ると、嬉しくてたまらないですよ。

■普段はどんな活動を?

『EM石鹸』を作り、それを販売しています。
EM石鹸は、小学校の給食や飲食関係から出る廃油にEM菌と糖蜜入れ、7~10日乾燥させて完成です。
EM菌には浄化作用があって、しかも自然に優しいんです。
これは約7年前、『アクアサポート古江』の前身である、地域の婦人会のときから販売していたんですが、海洋深層水を使い始めてから『E石鹸』という商品名に変更しました。

古江は傾斜がきつく、家が段々に建っているため、生活排水が直接海へ流れてしまうんです。
なので、流す風呂水にもEM菌を入れることで、排水も綺麗になるんですよ。

■子供たちに対して思うことは・・・?

私たちの知識を、体験を通じて子供たちに教えていくのが、役目だと思っています。
それは伝統文化や風習だけではない、もっと広い範囲の知識。
自然とか、環境とか。

・・・私が6歳だった昭和19年、大きな地震が東海を襲ったんです。
その時の記憶も、次の世代に伝えなければなりません。
地震前まで海だったところが、今は道路になっている・・・信じられますか?
私も伝えるけれど、他にも体験した人が、もっともっと伝えないと。
かつてあった地震や自然災害・・・そこから生き残るすべも含め、広い知識を、子供たちに伝えていきたいと思います。