三重テレビ『ゲンキ!みえ!生き活きリポート!』2009年5月10日放送

シンボルの『伊勢商人館』を拠点に、古い町並みを守りつつ観光客やお洒落なカフェを誘致!
町に新風を吹き込みます!

伊勢市駅から歩いて15分ほどの伊勢河崎。
蔵が立ち並ぶ古い町並みは、伊勢の台所、また問屋の町としても知られており、傍を流れる勢田川は、荷物の集積場、伊勢神宮内宮参拝の港としても利用。
川と町並みが密接な関係を持った地域です。
江戸時代から変わらぬ美しい町並み・・・この景観と町を守るために、がんばっている人たちがいます


『伊勢河崎まちづくり衆』。
河崎は伊勢神宮の参宮客で賑わう宇治・山田地区に生活物資を運ぶための港町として栄えてきましたが、戦後、陸上輸送が主流となり、町は徐々に衰退。
そんなとき、江戸時代から300年近く続いてきた酒問屋『小川酒店』を壊しマンションを建設する、という話が浮上。
そこで、この土地を愛する人たちが立ち上がり、『伊勢河崎まちづくり衆』を結成。

平成14年、酒問屋の建物を『伊勢河崎商人館』として復活させ『伊勢河崎まちづくり衆』の拠点に。
景観を守り地域を活性化するため、さまざまな取り組みを行っています。

■伊勢のだいどこ市

毎月第4日曜日に開催。
地元伊勢のほか、近隣の店からも出店があり、とれたての新鮮食材や生活雑貨品が並びます。
この市を目当てに訪れる観光客も多く、地域の人たちとの交流の場にもなっているとか。

■ボランティアガイドによる町案内

仕事を持っている人たちが、空いた時間を利用してボランティアスタッフとして、観光客をガイド。

ボランティアガイド 小林由佳さん

「私は伊勢出身なんです。なのにここでガイドさんに案内してもらった時、伊勢のことを全然知らなかったことに気づいたんです。と同時に伊勢河崎の魅力の虜になってしまって・・・それで私も勉強して、ボランティアガイドをはじめたんです」

河崎独特の建物の特徴や、古い蔵を利用したカフェなども案内。
今昔・新旧・和洋・・・懐の深い『伊勢河崎』を楽しむことができます。

■伊勢河崎商人館

開館:午前9時30分
閉館:午後5時00分
休館日:毎週火曜日
(火曜日が祭日の場合翌日となります)
入館料:大人300円 大・高学生200円 
  中・小学生100円 小学生以下無料

■空家、空蔵仲介事業

河崎の空家や使用されていない蔵を探し、店舗としての利用希望者に橋渡し。
建物の保存と、町の活性化を兼ねた活動です。

■蔵のテナント貸し

蔵全部は広すぎる・・・という方には、蔵を利用したショップのテナントレンタルも。
畳一畳分ほどのスペースを借りて、お店を出すことも可能です。

■河崎の暮らし体験

空家として放置されていた町家を伊勢河崎の住民が修復。
希望者はここで実際に暮らし、河崎の生活と文化、町家での暮らしを体験することができます。

■河崎『川の駅』

勢田川を生かす街づくりをするため、勢田川沿いの空蔵を駅舎に再生。
週末には伊勢神宮への参宮船を再現した木造船も就航。
昔の『お伊勢参り』の気分を味わうことができます

一見すると古い町並み。
けれどもそこには、ほっとするカフェがあり、こだわりの居酒屋さんがあり、素敵な古本屋さんがあり、今風な食堂があり・・・。
そしてまた、逆に江戸時代から続く陶器店があり伊勢うどんの名店があり・・・。
古い町並みを残しつつ、実は誰でも受け入れてくれる「伊勢河崎」。
そんなまちづくりをしたのは、『伊勢河崎まちづくり衆』のゲンキさんなんです!