第41回『サルシカ隊長レポート』2012年12月

2012年12月。
津市内の5寺2社が宗派・宗教の枠を超えた霊場巡りを楽しんでもらおうと『伊勢の津七福神』をスタート!
さっそくサルシカ隊長オクダが津市内を駆け巡った!!!

001

「伊勢の津七福神」めぐり。
2ヶ所目は津北部、河芸町にある円光寺へ。
あの大河ドラマになった『江』・・・えっと、三代将軍家光の母、お江が幼少時に暮らしたと言われている伊勢上野城。
その城跡内にある寺だという。

三重県津市河芸町上野2861


名前は聞いたことがあったが、どのあたりにあるかも知らず、カーナビを頼りに伊勢上野城跡周辺へ。
すると円光寺の駐車場の案内を発見。
あったあった、と喜び勇んで侵入していくと、そこはお墓。

「ありゃ、間違ったか」と思っていたら、そこが円光寺裏手の駐車場であった。

津の繁華街にある津観音から車で15分ほど。
もうすでに11時近い時間になっている。
陽が傾く午後4時までにすべての寺社をまわることができるのであろうか。
2軒目にして不安になりつつ境内へ。

002

いきなり裏口からお邪魔するのは申し訳ないので、境内を抜けて正面入口へ。
下へと続く坂道を駆け下りて、また登る。
ハアハア。
取材も楽じゃない。
さらに写真師マツバラからNGが出され、また坂を降りて登る(笑)。

それにしても、ここの参道はまさに山だ。
木々のトンネルがすばらしい。
津にこんなところがあったなんて知らなかったなあ。

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聞けばここは、紅葉の名所であるらしい。
確かに美しい。
落ち葉の道を歩いて境内へと戻る(笑)。

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円光寺は、延文3年(1358年)開山の臨済宗の禅寺。
伊勢上野城の当時の城主である分部氏の菩提寺であったという。
秋の紅葉だけではく、梅雨どきの沙羅双樹も見応えがあるらしい。

005

境内に「伊勢の津七福神」のノボリと看板を発見。
かなり本格的に準備されているのである。
力の入り方が違う。

本堂の中には「お江」の資料の展示があった。
大半が某国営放送のものなので近くでの撮影は自粛(笑)。

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さて、まずはお参りを、と思ったが、どこでお参りしたらよいのかわからない。
奥の部屋に入っちゃっていいものなのか、手前で手を合わせるのか。
うーん困ったなあ、と思っていたら、係の人がこちらへどうぞと奥へ案内してくれ、仏像などの説明をしていただく。
が、漢字が並ぶと思われる固有名詞が理解できず、当然ここに書くこともできない。
おのれの頭の悪さを呪う(笑)。

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何はともあれお参り。
ここは「辯才天」。
技芸上達の祈願である。

「どうかもう少し頭がよくなって文章がうまくなりますように」(隊長)
「写真がもっと上手に撮れますように」(写真師)

ふたりともかなりまじめに祈る(笑)。

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そして色紙に朱印を押してもらう。
ちなみに朱印をいただくのは、1ヶ所で300円。
7つすべて回ると2100円。
色紙が1000円だから、トータルで3100円。
お布施だと思えば高いものでもないのかも知れないけれど、それなりの費用はかかります。

しかも。
ハンコを押してもらう度に「徴収書ください」とも言えず、今回の分は当然自腹。
取材も楽じゃありません(笑)。

009

それにしても、この「伊勢の津七福神」の企画はかなりの人気。
取材しているわずかな間にも色紙を持った人たちがかなりやってくる。
上の写真のご夫婦は、ご近所でありながら、一度も円光寺に来たことがなく、今回の七福神をきっかけに初めてやってきた。
色紙に押されたハンコはまだ円光寺のみ。
これからゆっくりと他の寺社を回ってみようかな、と話してくれた。

010

そろそろ次へ行こうかと腰を上げたとき、元気よくやってきたのがこちらのご夫婦。
きのうきょうで七福神をめぐり、なんとここでラスト!!
みごと「満願成就」のハンコを押してもらい、ご満悦の様子を記念撮影。

このおふたりに、
すべてのハンコが揃った色紙は大晦日の晩、枕の下に敷いて寝ると、いい初夢が見られる・・・という話を聞いた。
確かに津を代表する7つの寺社の加護があるのだ。
それはそれはいい初夢が見られるに違いない(笑)。

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せっかくなので、伊勢上野城跡も訪ねてみる。
城跡はいまや、本城山(ほんじろやま)青少年公園という、いかにも「青春ここにあり!」的なネーミングの公園になっており、展望台の2階は伊勢上野城とお江などに関する資料室になっている・・・らしい。
が、この日は残念ながら閉館日。
あたりをぐるりと散歩して、次の寺社へと向かった。

すでに午前11時半。
残り時間、あと4時間と30分。

■円光寺
三重県津市河芸町上野2861
059-245-4132

■本城山青少年公園展望台2階資料室
三重県津市河芸町上野2640
開館日: 水曜日~日曜日9:00~16:30

写真/松原豊

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