FM三重『ウィークエンドカフェ』2014年9月27日放送

「自然が豊かな赤目四十八滝は癒しの場所。
スーパーがとても多くて、津へ行く距離と大阪へ行く距離がそんなに変わらないところ・・・」
今回のお客様、名張市観光協会の事務局長、林一樹さんは、このように名張を紹介してくれました。
奈良で生まれ育った林さんが名張に住んで数十年。
まだまだ語りたい、いいところはいっぱいあります。

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■笑いのある観光協会!

名張市観光協会以外に、笑いを必要とする観光協会は三重県にないと思います。
関西の人に来てもらおうと思ったら、笑ってオチをつけないとあかん。
オチをつけるために、最近の名張の名物『牛汁』も、「あなたの心を牛耳る(牛汁)」というところから命名したりしてね。
同じく名張の名物『へこきまんじゅう』は、お芋さんの食べ物。
それを食べたら「屁をこく」っていうので名前を付けさせてもらいました。
名前で人を引きつけるというかね。
関東では受けませんが、関西圏ではバカ受けする(笑)
『牛汁』も『へこきまんじゅう』を作っている方が命名してくれた。
まずオチを考えとかなあかんというのが、普通の仕事よりも一つしんどいかな、と思っております。


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■伊賀牛とぶどうは名張の特産品!

私、生まれも育ちも実は奈良県なんです。
なぜ名張に来たかというと、やっぱり『食べもの』が美味しいから。
一番ピックアップされるのが『伊賀牛』ですね。
食べたことのない食感と味わい、しかも安いので毎日食べても良いくらい。
そしてお米! ご飯が進みます!

特に伊賀牛は、ぜひ食べていただきたいですね。
赤身が美味しいので、胃にもたれないんですよ。
何枚も食べられるので、だんだん僕のお腹もふくらんできました(笑)
名張に住む動機として、肉は本当に重要でしたね。
家を買う時に不動産屋さんがお肉屋さんに連れて行ってくれたのですが、その時に判子を押そうと思いました。
これが僕の、名張に来た理由です。

また、この時期はなんと言っても葡萄です!
本当に名張の葡萄は甘いんです
甘すぎて、お水が欲しくなるほど。
角砂糖はいいすぎだけど、本当にものすごく甘い。
だから、お肉に合うんです。
バーベキューするときにお肉と葡萄を交互に食べると、ものすごい量食べられるんです。
僕らのバーベキューでは、1人500〜600gくらい、ペロリと食べちゃいますよ。

三重県広しといえども、葡萄と言えば間違いなく名張。
必ず家にあり、食卓に置いてあるか冷蔵庫に入っています。
食べるときは常温で食べること、それから皮ごと食べること。
そうすると甘い、本当に甘いんです。
甘すぎて日持ちがしないくらいなんですが、こちらに住んでから、この甘さが当たり前になってしまいましたね。


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■全国各地からの移住者が暮らす、名張

ここ名張市は全国からたくさんの人が移住してきているので、正月が面白いんです。
いろんな地方のお雑煮がが食べられていますので。
お雑煮話になると、みなさん熱いですね!
自分たちが食べているのが普通のお雑煮だと思っているので、「あんたんとこのお雑煮はおかしい」などと、居酒屋でけんかになることもあるんですよ。
名張近隣で食べるのは味噌仕立てで、横にきなこを置くんです。
お餅をお椀からを出して、きなこを付けて食べるんですって。
それおかしいやん、て言うと、喧嘩になるわけです(笑)
僕らは関西系なので、白味噌の普通のお雑煮。
これも『普通』って言ったら怒られるんですけどね(笑)
味噌仕立てであったり、お吸い物仕立てであったり、あんころもちを入れるのであったり・・・。
これら、いやもっとたくさんの種類のお雑煮が、名張で食べられるんです。
実はそうイベントを開催したいな、と思っています。
それから、名張のいろんな地区の団地が、できてから40〜50年たち、ここ桔梗が丘も、もうすぐ50年になります。
ここの人たちが今まで開催してきた、ご当地グルメやイベントをピックアップして、集結したイベントをやってみたいな、と思っています。
名張にある大きな住宅地には、その住宅地ごとに伝統が生まれているので、それらを吸い上げて、新しい伝統を作り、イベントにしていきたいなあと思います。


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■夏見廃寺や赤目四十八滝はおすすめ

寺社仏閣については、夏見廃寺がオススメです。
けっこう綺麗ですが有名ではない・・・僕の広報ができていないので、申し訳ないです。
ちょっとシンとしていて、自分の心が綺麗になるような感じがいたします。
そして、名張と言えば、何といっても赤目四十八滝。
水があるからか、どんなに暑いときでも、ひやっとする空気か流れています。
そして、これからの季節は紅葉です!
一番のオススメは、早朝の赤目四十八滝。
そこを歩くのが、僕は好きですね。

国道165号を来るまで走っていると、手前のアプローチから、「この先何があるんだろう」とワクワクしますよね。
ただ、国道から10分なので、深い山の中、というわけでもないんですよ。
町に近い場所にこういう渓流が走っていて、オオサンショウウオがいるのですから、すごいですよね。

仕事上、すべての滝を見ましたが、実際は四十八滝ではありません。
雨が降ると五十数滝になりますし、雨が降らなかったらいくつか見えなくなります。
『四十八』は、「たくさんある」という意味で名付けられたそうです。


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■花火大会は6000発!

三重テラスで開催された名張のイベントの日に、名張の土地と家を販売したんですよ。
目玉商品はある住宅地の、60坪で100万円。
しかし、あまりにも安すぎて不審がられ、結局売れませんでした。
そんなことないんですけど。
僕も買おうかな、と思ったくらいだったんですよ。
みなさん、名張の土地は安いですよ(笑)
PRして、みなさんに印象づけることが大事。
それからもちろん、肉がおいしいこと、お米がおいしいことも、しっかり伝えてきました。
おいしいとと思わないのだったら、送ってやるとまで言ってきましたよ。
もちろん着払いですが(笑)。

名張の人は負けず嫌いなところがありまして、例えば花火大会は、三重県内で4番目の発数。
今年は6000発打ち上げました。
それもこの狭い名張川というところなので、危険と隣り合わせの部分もあるんですけど、名張を印象づけるために、関係団体さんと協力して、大きい花火を打ち上げようと。
危険区域ギリギリで0.8号玉を打ち上げたり、ドキドキしながら夏を過ごしました。
おかげさまで、今年はお天気も良く、お客さんも大勢見えて、盛大に開催することができました。

名張=花火というイメージを、作っていきたいと思っています。
名張の花火は標高の一番低いところから打ち上げるので、そこらじゅうで見られる。
いろんな方が、いろんな場所で、いろんなシチュエーションで見ることができるんです。
名張市内のどこかにいれば、大きく鮮明に見ることができるんです。
それが他の町と違うところ。
一番近いところで見ようと思えば場所取りが必要ですけど、喫茶店から見たり、公園から見たりする人もけっこういます。

花火大会中、僕はずっと本部でタイムスケジュールを見ながら、ADさんみたいなことをしていたので、花火はまったく見られませんでした。

今年はディズニー映画『アナと雪の女王』が大ヒットしたので、最後はみんなでテーマソングを歌いながら、エンディングを迎えました。
本部にいる僕の耳にも、その歌声はちゃんと聞こえて来ました。
一ヶ月二ヶ月、ずっとその仕事にかかっていて、疲れがピークになった時に、歌声が聞こえてくると、それで疲れがスーッと抜けるんです。
それで、また来年がんばろう、という気持ちになれるんです。