三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2017年7月23日放送

小さな子供がいるパパ・ママも、子供と一緒に楽しく楽器を吹くことができる場所を目指す『おもちゃの音楽隊』!
吹奏楽経験があって、子供がいる環境での練習に理解していただける方なら、年齢、性別、ブランクは問いませんよ!

2016年4月に結成した、津市を拠点に活動するファミリーブラスバンド『おもちゃの音楽隊』。
子どもを連れて参加ができ、練習は地元の公民館などで平日と土曜日の午前中、月4回開催しています。

 

代表の益川怜沙さんに、立ち上げのきっかけをお聞きしました。

「学生時代に音楽をしていて楽器も持っていますが、現在は子どもがいて、日々の生活に追われて趣味を楽しむことができませんでした。
仲間と合奏などして楽しく活動したいとの思いから、友人夫妻と3人でサークルを立ち上げました。
お母さんの趣味に子どもや家族も参加できる場というのは、意外に少ないのではないのでしょうか」

インターネットの掲示板を通じて出会った3人でスタートした、ファミリーブラスバンド『おもちゃの音楽隊』は、チラシや口コミ、そしてネットの掲示板で広まり、結成から1年でメンバーは16人になりました。

 

今年5月には、初めての発表会を開催。
今では演奏依頼も入るようになり、益々活動の幅を広げています。

 

練習が行われる土曜日の朝、代表の益川さんの自宅です。
益川さんも2人の子どもを持つお母さん。
実は益川さんは、ご主人の都合で津に移住してきて3年目。
以前暮らしていた長野県にはママさんブラスバンドがあったそうですが、三重県にはなく、それが結成のきっかけにもなったそうです。

自分の楽譜を用意しつつ、子どもたちのおもちゃやおやつも準備します。

 

「私は音楽をしていません。
妻は県外の出身でこちらに友だちがいなかったのですが、共通の趣味を介して、友だちの輪が広がったような印象を受けます。
妻の居場所づくりにもなりますし、子どもにとっても異年齢の子供同士の交流にもなるので前向きにサポートしています」

と、益川さんの夫、大介さん。
家族のサポートがあるのは、とても助かりますね!

 

というわけでやってきたのは、練習場所の公民館。
他のメンバーの方たちも、子どもを連れて集まってきました。
メンバーは皆さん、楽器演奏経験者。
楽器も自分で持ってくることが参加条件です。

 

さあ練習!と思っても、小さな子どもたちはなかなかそれを許してくれません。
でも、それを温かく見守ってくれるのが、この音楽隊のいい所なのです。

 

この日は、次の発表会に向けて、曲の打ち合わせも。
演奏活動を通して地域と交流していくことも目指しています。

 

こちらは益川さんとともに『おもちゃの音楽隊』を立ち上げた、石橋由希子さんと俊一さんご夫妻。
由希子さんはクラリネットを、俊一さんはトロンボーンを担当しています。

「結婚を機に三重県に引っ越して来て、知り合いも少なく育児に追われる中、気分転換になることがしたいと思ったのが参加のきっかけです」

と、由希子さん。

「家にずっといても塞ぎ込んでしまうので、活動することによって活き活きとした表情もするようになり、とても楽しそうなのがうれしいです。
1人ではなくたくさん集まって演奏していると僕自身も楽しいし、みんなも喜んでいると思います」

と、俊一さん。

 

「これはユーフォニウムという楽器です。
中・高と吹奏楽部で吹いていましたが、楽器が大きく、家でなかなか演奏できないので・・・みんなで合奏できてうれしいです」

「いつもお昼寝の時間と重なるので、おんぶしながら吹いてると寝てしまいますね。
ここではみんなお互い様なので、あまり気を遣わなくて良いので助かっています」

「子どもが通っていた歯医者さんにあったチラシを見たのがきっかけです。
中学からずっと音楽をやっていて、社会人バンドにも入っていたのですが、仕事をして帰ってご飯作って寝かせるので精一杯で、練習する時間がまったく取れませんでした。
ここでは子どもたちを遊ばせながら演奏できるので、とてもありがたいです」

と、メンバーのみなさん。

 

「保育園や学校、老人ホームなど、様々な年齢の人との関わりを子どもにも持たせたいと思うので、そういった普段なかなか行けない所で演奏活動をしていきたいと思います!
いつか子どもが大きくなったら、他の子たちとも一緒にバンドをして楽団を大きくしていきたい・・・きっとなっていくと思います」

と、益川さん。

 

小さい子どもがいるからと諦めるのではなく、家族だからこそできる演奏を楽しむ。
今、日本全国に広がりつつあるファミリーブラスバンド。
三重を代表する『おもちゃの音楽隊』のこれからに、注目です!
『おもちゃの音楽隊』は、現在もメンバー募集中ですよ!