野原の皆さんが何度も話し合いを重ね見つけ出した故郷を元気にするアイデアの数々!
故郷にある資源を活かした魅力づくりや課題解決など、野原村元気づくり協議会6つの専門グループの生き・活きした活動についてお話をうかがいました。
会長 鳥田 陽史さん
地元を学ぶことで生まれた
故郷を元気にする38のアイデア
私たちの活動は、地域の皆さんが出し合ったアイデアをまとめたものです。
最初のきっかけは、平成18年に県の市町職員研修「地元学」で、地域の案内人と一緒に県職員の方が地域を調べ、私たちが今まで気づかなかった魅力を発見してくれたことですね。
たくさん地域の良さに気づけたことで、地域に一体感が出てきました。
さらに翌年には、「地域の魅力づくりフォーラム」を半年かけて3回行い、地域の皆さんが自分の想いやアイデアを出し合いました。
初回から多くの方に参加してもらい、「すごい人数だね」と盛り上がりましたね。
この時から皆さんの考え方も変わったと思います。
このままだと地域が埋没してしまうことに気づき、誰もがやる気になったんだと思います。
いろいろなアイデアが出ましたね。
例えば、「七保牛レストランをやりたい」「東作さんの記念館をつくりたい」「公園で足湯ができないか」など、250案くらいありました。
そこから38案にしぼったアイデアを5つのグループに分けて活動を始めました。
『生涯現役! 野原村』へ!
地域の皆さんと一緒になって活動を!
協議会として目指すのは、『生涯現役! 野原村』として、元気で働く場所を見つけ、地域の負担をなくすことが第一目標です。
まず区費0円を目指しながら、みんなが元気に働く場所づくりを各グループで担っていきたい。
あとは皆さんのアイデアから生まれた計画を着実に実行に移していくのみですね。
まだ活動をはじめて一年ですが、地域の多くの方が参加してくれています。
これからは残りの方にも参加してもらえるようにしたいですね。
そこで活動の内容を皆さんに知ってもらうための「野原げんき村」という広報紙を今年の1月から作っています。
会議で決まったこともすぐに伝わるように、会議の内容から協議会の活動が全部書いてあります。
このように活動の内容を地域で共有することがとても大事なんですね。
おかげで地域の皆さんからも大変好評で、私たちの動きがよく分かるようになってきたという声も出てきました。
これからも皆さんに理解を深めてもらうことで、もっと参加してくれる方が増え、地域が一丸となって活動できるのではないかと期待しています。
『生涯現役! 野原村』を目指して!
野原村元気づくり協議会6グループが連携
会長 鳥田 陽史さん
専門グループを作ることで期限を決めた具体的な計画を持って活動ができています。
平成21年から公園管理グループができ、6グループが連携して活動しています。
副会長(当時) 中西 喜生さん
今は地域の皆さんに協議会のことを知ってもらうための広報活動をしています。
今後は、加工施設の弁当などを広めていくために対外的な広報が必要だと感じています。
また、今後も活動を継続していけるようにいかに若い世代に入ってもらえるかが課題ですね。
会計(当時) 中西 平和さん
食のグループは収益を得る目処がたってきたと思うんですが、他のグループは、自分たちで稼げる活動ではないので、協議会が自立できる仕組みを考えていきたいと思っています。
野原の食グループ 鳥田 操さん
野原村が元気になっていくこと
それが私たちのやりがいですね
平成21年7月に加工施設がオープンし、猪や鹿の肉を中心にした弁当を毎週土曜日に販売しています。
今ではたくさんの方に、私たちの考えた自慢のジビエ料理を食べていただいております。
体験交流グループ 中村 武さん
地域の声で一番多かったのが獣害でした
農作物を荒らす鹿や猪を捕獲して、肉を体験イベントや食グループに提供しています。
体験では都会から来た子どもたちに鹿のバーベキューや川釣りを体験してもらっています。
野原公園管理グループ(当時)染川 昌嘉さん
地域だけでなく地域外から多くの人が
花を楽しみに訪れてくれるのがとても嬉しい
野原公園は藤をメインとし、梅、桜、しゃくなげなど四季折々の花が楽しめます。
5月3日(2009年)の「東作さんと藤まつり」では、2千人もの方が訪れてくれました。
我らが東作さんグループ 山口 敏彦さん
郷土の偉人・大瀬東作さんを継承していきたい
野原に1万本の桜を植えるという東作さんの夢の実現に向けて桜の植樹を始めています。
また、地域に残る貴重な資料を活用しながら東作さんについて知ってもらうための記念館的なものを作りたいと考えています。
旧七一小活用グループ 森本 憲生さん
地域の皆さんにとって
身近な憩いの場になってきました
食のグループの加工施設ができてから学校の利用度が高まりました。
卒業生の方なども来られるようになりました。
ここが地域の交流の場となり、元気づくりの中心になってほしいですね。
平成20年からは、その一環として運動会を開催しています。
白岩奥山川活用グループ 鳥田 明美さん
交流から定住につなげる元気で明るい里づくりを目指します
現在、七洞岳への登山ルートの整備や案内看板の設置、トイレ・駐車場・林道の整備に取り組んでいます。
他のグループと連携して楽しめる環境づくりをしたいと思っています。