FM三重『ウィークエンドカフェ』2014年8月30日放送

今日のお客様は、『尾鷲観光物産協会』の河中希帆子さんです。
伊勢で育った彼女が尾鷲にやってきてびっくりしたのは、海の幸がたくさんあること。
9月になると尾鷲の港には鬼えびがあがってくるそうです。
河中さんのおすすめはガスエビ。
ガメラのような手の『亀の手』もとってもおいしいんですよ。
おいしい尾鷲の魚介類、たくさんの人に食べていただきたいですね。

8-30-1

■尾鷲の魚介類をみんなに食べてほしい!

こちらの市場で生まれて初めて見た魚が『ヤガラ』。
口が長くて体長が1mくらいあって、赤くて、刀のように細長いのです。
太刀魚よりも太くて、チューブのような感じ。
鍋などに入れて食べるようですね。
私もまだ食べたことがないのですが、尾鷲観光物産協会がお届けしている『尾鷲まるごとヤーヤ便』の冬の便に入ってくるそうなので、楽しみなんです(笑)
『ヤーヤ便』を始めて6年目になるため、リピーターのお客様を飽きさせないようにと、今年初めての試みだそう。
ヤガラは干物となって届くと聞いています。
今年の『ヤーヤ便』の申し込みは既に終了していますが、1800ほどの注文がありました。
ありがたいですね。
年に4回届き、合計で26800円です。
決して安いわけではないのに、それだけ、楽しみにしてくださっている方がいるんですね。
『ふるさと納税』で申し込まれる方を除いても、昨年より多いです。
『ヤーヤ便』には、お刺身なども入っているので、注文された方はびっくりすると思いますよ。
今、ちょうど夏便が終わったところ。
届いたみなさんから、美味しかったとの感想が届いています。
今年はたくさんのメディアに取り上げてもらったこともあり大好評でした。
カジカの炙り』、小サバの串焼き、解凍して食べられるキハダマグロやとろカツオの刺身、今回初めての良栄丸のマグロの漬け丼・・・どれも大満足いただけたようで、良かったです。

それから、近々の情報としては、9月6日(土)の8時半から12時半まで開催される『いただき市』に、『鬼えび』が出るかもしれませんよ。
揚がっていれば、お寿司屋さんなどのお店でもいただくことができます。
この『鬼えび』はミソが絶品なんです。
なかなか他の地域で味わえないと思うので、ぜひ来て食べてみてください。


OLYMPUS DIGITAL CAMERA

■生産者や事業者の気持ちが詰まった『尾鷲ふるさとヤーヤ便』

私が一番好きなのは、王道の『鯛めしの素』。
これは鉄板です。
『ヤーヤ便』に入れる商品を探すにあたっては、事業者さんたちをまわって、どういうものを作られているのか、聞き込み調査します。
商品をお客様に発送した瞬間から、次の構想が始まっているんです。
また、要望が多く、毎回外せない商品もあります。
それが意外にもスイーツ系だったりするんですよね。
夏の『冷やし餅』は「もっと入れて!」という声が多いです。
毎回お刺身が欲しいとの声もありますが、やはり温度のことがあるので、サクの状態で、冷凍で送るようにしています。

珍しいものとしては、冬便に入っているブリの頭肉。
本当に頭の部分で、一尾から、右と左の2つしか取れない貴重な部分。
これはしゃぶしゃぶとして食べていただけるようになっています。
私も初めて食べた時に、
「ええ〜、何これ〜!!」
というくらいおいしかったです。
『ヤーヤ便』以外では、おそらく手に入らないかと・・・。
残念ながら、今年の分は終わってしまったので、また来年お待ちしています。

それにしても1800個という数は大変です。
出荷日を6〜7回に分けていても、毎回300個くらいずつの発送。
お刺身などがあるので、一度では、その数が限度なんです。
『尾鷲まるごとヤーヤ便』は、本当に事業者さんたちの地道な努力で成り立っていると思います。


8-30-3

■熊野古道のおもしろさ

それぞれの峠に味があって良いですね。
八木山はすごい峠があって、キツイと言われる方もいますが、大きな岩がゴロゴロたくさんあって、その脇に小さなお地蔵さんがたくさんあって。
表情がみんな違って・・・とても素敵な道です。
三木峠、羽後峠も良いですね。
三木峠は海沿いなので景色が素晴らしいです。

私、尾鷲に来るまで、歩く人じゃなかったんですよ!
尾鷲に来てハマりました。

一番最初は馬越峠から天狗倉山に連れて行ってもらったのですが、そのときのしんどさはすごかったです。
もう、お尻が上がらなくて。
でも、這うように登りきったところの風景を見たら、本当にもう感動的で!
熊野灘の素晴らしさを感じ、そして尾鷲の町を一望できて・・・。

実は馬越峠は子どもが遠足で歩く、とても歩きやすいコースなんですね。
地元民的には「遠足のコースが世界遺産になった」とでも言えそうな感じらしいです。
中学になると、今度は八木山を登るそうなんです。

今年は熊野古道の世界遺産登録10周年ということで、観光客もとても増えています。
若い子が多いし、関東方面からのお客さんも多いですね。
聞くと、どうしても熊野古道に来てみたかったと。
中には日帰りで来られる方もいます。
夜行バスで名古屋まで来て、そこからJRに乗ってきたとか。
または新幹線で来て、南紀で尾鷲まで来られたとか。
嬉しいですし、ありがたいですね。

一度峠を歩くと、もっと歩きたいというお客さんが多いですね。
尾鷲には3つの峠があるので、またぜひ来てください、とお見送りしています。


8-30-4

■尾鷲のはしご酒、そして東紀州を楽しんで!

やはり泊まってもらってこそ、より深く尾鷲を知っていただけると思います。
尾鷲には食べるところも多いので。
今年開催されたイベント『尾鷲 旬のコツまみバル』でも、46軒の飲食店が参加しましたが、実は飲食店自体は200軒くらいあるんです。
初めて尾鷲に来たとき、その飲食店の多さと『はしご酒』にビックリして。
尾鷲の人って何軒も行くんですよね。
外の道には誰もいないのに、お店に入ったらたくさん人がいるし、しかも満席で入れないことがあるほど。
またお好み屋さんでもお刺身を置いていて、しかもおいしいんですよ。
そのことにもびっくり。
さすが魚の町、尾鷲。
多分、お客さんからの要望が多いんでしょうね。

泊まれば宿まで歩いて帰られるから良いですよね。
観光客の方が知らない町で、はしご酒をするのにはなかなか勇気がいると思いますが、ぜひ何度も泊まって、好みのお店を見つけて欲しいですね。
尾鷲は小さなお店が多いので、お店の人と自然に話ができる距離なんです。
それもとても楽しいなあと思います。

先日、『たびとも』という冊子を発行しました。
松阪・多気・大台・紀北・尾鷲・熊野合同の、『駅前のうまいもんマップ』です。
JR紀勢線に乗って旅に出ようということと、熊野古道10周年ということもあって、初めての連携でした。
こういった合同の企画は初めてだったので楽しかったですね。
それまでは尾鷲や紀北町や・・・競い合うというか、自分の地域の活性化ばかりを考えていたけれど、伊勢平野としてみたら熊野にしても尾鷲にしても『東紀州』という一つのくくりなんですね。
どこが違うとか、そんなこと言い争っている意味がないというか。
東紀州、みんなで盛り上げていけば良いのかな、と感じました。
こちらは尾鷲観光物産協会で配布していますので、ぜひ手に取ってみてください。