FM三重「ウィークエンドカフェ」2012年2月4日放送

今日のお客様は、尾鷲で『生節』を製造している『田岡商店』の4代目、田岡優さん。
3年半前に故郷、尾鷲に帰ってきて、今は跡継ぎとして頑張っています。
小さい頃から見てきた『生節』の作り方。
頭の中でわかっていても、実際に作るのは本当に大変だそうです。

■『生節』は魚を切ることから!

『生節』を作る最初の工程は、まず魚を下ろすことなんですが。
まずまだ無理(汗)。
まだまだ全然、きちんとできないです。
綺麗な、売り物の形に下ろすのはまだまだですね…(苦笑)
周りでは、何十年選手の職人さんがサクサクと下ろしているわけですよ。
それを見ながらやっているんですが、同じようにはするのはまだ無理だし、スピードも無理。
そんなわけで、僕はまだ小僧も小僧…かなり小僧扱いです(笑)。
簡単にできるもんじゃないので、地道に少しずつやっていくしかありませんね。
最後に真空パックして製品にするまで、僕でうまくいくかどうか…未だに、まだ自信がないです。

ほとんどの方が魚を下ろすのは、機械やオートメーションだと思っているようですけど、それは無理です。
全部手作業。
サイズ的ということではなく生節の形によって、こだわりのラインがあって。
僕のお祖父さんの頃から、そのこだわりがあるそうなんですね。
お腹のこの部分がしっかり残っていて、丸みがあって…とか。
渾身のカーブですね(笑)


■お祖父さんの代からの常連さんがいる、尾鷲ならではの味!

いろんな所でよく、「あんたのおじいさんを知っている」と言われますね。
尾鷲の出身で、今は松阪や四日市に住まれている方とかもいらっしゃって、その頃から買いに来てくれているそうで、ありがたいです。
尾鷲の人にとっては懐かしい味、故郷の味なんでしようね。

この『生節』は尾鷲では普通に買えて、値段も高くないんですけど、他の地域ではなかなか売っていないらしいので、もっとポピュラーな商品にしていきたいです。

静岡や高知でも『生節』を作っていますが、尾鷲の『生節』とはちょっと違いますね。
他の地方は、何故か脂が少ないカツオを使っているのかな?
火の入り方も違いますし、これは地域によって変わる、難しい技術なんでしょうね。
極端な話、紀北町のとも新宮のとも違うんですよ。
ここまで地域によって味が変わるのも、不思議ですね。


■DJスタイルは地域・都市で違う!

大学は岡山の大学だったんですが、そこでクラブDJに出逢い、音楽三昧の日々を過ごしました。
今でも岡山の仲間から声がかかるとクラブイベントに行っています。

そんなDJのスタイルも、地域や都市…町を一つ越えるだけでも違うんですね。
こちら、三重はどちらかと言うとレゲエが多いかな。
レゲエイベントの『伊勢物語』もありますし。

地域地域で、その地域を引っ張る人が、どのジャンルに傾倒しているかによって、主となるものが決まってくるんですよ。
地方でも影響力のある人が、どういうDJをするかによるということです。

僕がいた頃の岡山では、特に突出したジャンルではなく、歌謡曲、レゲエ、ヒップホップ、ハウスももちろんあって。
それでもやはりハウスが強かったかな。
僕がいた10年で、DJする人も増え、ハウスする人も増え…。
それももう何年も前のことなので、今はどうなっているのかわかりませんけれど(笑)


■大人には夜遊びをしてもらいたい!

週に1回、木曜日の夜に、U-streamで音楽配信をしています。
お酒を飲みながら観てくれる人もいれば、仕事をしながら観ている人もチラホラいるようです(笑)
どうして木曜日に配信しているのかというと、金・土・日曜日には、(大人に)夜遊びして外で遊んでほしいからなんですよ。
なので週末に向けての、気持ちの準備運動的な意味があるというか。
…けれど、この2年くらいでわかったんですけど。
週末外に出ないで、結局家止まりの方も結構多いですね。
木曜日で満足しちゃっている(笑)

今まで全然できなかった音楽や映像の配信が、今では自分でできるっていうのはスゴイことだと思います。
僕はパソコンでやっていますけど、携帯一つでもどこからでも可能ですからね。
反応はTwitterに書きこまれたり、画面横に表示されるのでリアルタイムでわかります。
「こんばんは!」「この曲何?」などなどコメントが来たら、音楽をチョイスしつつリターンを返しているので、結構忙しいんですよ。
リクエストもぼちぼち来ますけど、基本は応えたくないですね(笑)
自分が発信するものを聴いて欲しいんで。

配信時間は、夜11時から2時くらい…長い時は3時半なんてことも(笑)
酔っ払った友達のリスナーにネット上で捕まって…U-stream中に電話が来たり。
音楽の楽しみ方が多様化していて、楽しいですね!

DJは耳が聞こえる限り、続けたいです!
仕事の方も今、自分が苦しみながらも、いろいろ可能性が見えてきたというか。

作るだけじゃなくて、例えば販売営業に行くと、意外に知られていないことに驚くんですよ。
まずは地方限定の『生節』を全国区に持って行って知ってもらって、そうすれば他の干物ももっと展開できて…そんな風に思って今、どんどん面白くなっているところです!